映画見てきた:雲霞のごとく押し寄せる機械獣をなぎ倒せ『マジンガーZ/INFINITY』は、アラフィフの魂を揺さぶる

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『空にそびえる、くろがねの城♪』
というテーマソングが、鳴り響いた時点で、もう涙が溢れそうだった。

そう、今48歳の私の魂の根源にあったのは『マジンガーZ』だったという事を思い出してしまったのだ。なにしろ、半世紀ほど前のことだし、調べてみるとアニメの放映は’72年12月から’74年9月ということなので、私は3歳から5歳。半ば忘れていたが、この『マジンガーZ/INFINITY』を見ると、すべてが溢れるように思い出された。

そう、私が生まれて初めて買ってもらったレコードは『マジンガーZ』のテーマソングのものだったし(記憶が定かでないが、ソノシートだったかもしれない)、ジャンボマシンダーも、ミサイル要塞重戦車Zも持ってた。40年以上、忘れ去っていたけど、そんなことも全部思い出した。自由帳はいつもマジンガーZでいっぱいだった。


(以下、多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:『キングスマン:ゴールデン・サークル』Manners Maketh Man……んなわきゃない(笑)

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京都人がイヤミだとよく言われるが、イヤミなのではなく文化というのは成熟すると、直裁的な表現は下品に感じるようになり、婉曲表現を好むようになるのだ。

言わば豪放なアメリカン・ジョークに対してクセのあるイングリッシュ・ジョークも言わばそういう存在。

結局のところ、イギリス人はアメリカ人を下品で野卑と思っているところがあるし、その実、数倍残酷で、痛烈で、徹底的だったりする。そんな、イギリスっぽさが良く出た映画、それが『キングスマン:ゴールデン・サークル』。

(以下、多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:『スターウォーズ/最後のジェダイ』まで約40年の戦い。完結を見るまであと2年は死ねない!

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’78年には9歳だったから、そこから約40年、スターウォーズに付き合っていることになる。

そして、いよいよ最終話となる第9作へ繋がる、第8作目『スターウォーズ/最後のジェダイ』。おおいに話を盛り上げて、最終作へとなだれ込んで行く準備となるはずだ。

我々世代にとっては、とにかく必見。だって人生のほとんどの期間に渡って、この物語が並走してくれているんだもの。迷ってる人は劇場で見たほうがいい。DVDやブルーレイで見るのとは全然ワケが違う。これはできるだけ映像と音響のいい映画館で、たっぷりと浸って観るべき映画だ。

もう一度、言っておく。とにかく、映画館で観ておいて!

(以下、多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:『DESTINY 鎌倉ものがたり』を観て、あなたは何を思い出すのか?

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私が生まれ育った土地は鎌倉ではないが、やっぱり寺社に囲まれた古い土地で、鎌倉と同じように、木々や岩の精や、沼の妖怪、寺社に住むいろいろな『あやかし』がいっぱいいた。

いや、あれは僕の心の中だけにいた妖怪だったのかもしれないが、30年も40年も経つと、それが本当にいたのだか、いなかったのだか、なんだか分からなくなる。

『DESTINY 鎌倉ものがたり』は、そんな黄昏(たそがれ)の国にほど近い『鎌倉』を舞台にした物語。

結論からいうと、私にとってはけっこう面白かった。あなたにとって、どうかは分からないけど。

(以下、多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:『GODZILLA 怪獣惑星』の面白みはどこにあるのか?

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実は怪獣映画については、あまり明るくなくて、去年の『シン・ゴジラ』も、それほど期待はせずに(でも初日に)見に行った。

結果はご存じの通り、期待値を大きく超えて面白かった。怪獣映画、特撮という文脈を知らない私でも、十分に楽しめる映画だった。

それは『今の日本社会』を十分に批判する作品性を持っていたし、ハリウッド映画ほどの予算はもっていなくても『全体を見せない』ことで、十分に迫力を出せて、観客のアテンションを引っ張れたということもあるだろう。いや、『シン・ゴジラ』はとても面白い映画だった。

しかし、そこで『ゴジラ映画』に対する(私的な)敷居が上がってしまったのは不幸だったかもしれない。正直に申し上げると、私はこの『GODZILLA 怪獣惑星』は楽しみ切れなかかった。


(以下、多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:You Tubeで見られる3本の短編、2049へのミッシングリング『ブレードランナー2022/2036/2048』は必見だ!

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前回、『ブレードランナー2049』をご紹介したが、本作が公開される1カ月ほど前に、ドゥニ・ヴィルヌーブの依頼で作られた3本の短編がYou Tubeで公開さていることをご存じだろうか?

もちろん、これらを見ていなくても『ブレードランナー2049』を楽しめることは確かだが、見てから映画館に行けば、より深く『ブレードランナー』世界に没頭できること間違いなしだ。

それぞれ、15分、8分、7分の短編だから、夜のちょっとした時間でも楽しめる。

1作目、渡辺信一郎監督によるアニメーション『ブレードランナー2022 BLACK OUT』が、こちら。

(2作目、3作目は以下にリンクがあります)

映画見てきた:PKディックでさえ予見できなかった『ブレードランナー2049』の描く未来

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「ふたつで十分ですよ」
『No Four. Two,Two,Four.』
と、ハリソン・フォードが言ってから35年。我々はあのブレードランナーで描かれた2019年まで、あと2年というところに来た。

幸いなことに2017年になってさえ、環境破壊で世界は破滅してはおらず、タイレル社は人間に刃向かうNEXUS 6を作ってはおらず(Google社は作ったけど)、クルマが空を飛んだりはしていない代わりに、我々は35年前と変わらず、ガンダムを見て、ゴジラを見て、スターウォーズを見てるという恐ろしい未来に直面している。

そして、そのラインナップに、遂に『ブレードランナー』も加わるというワケだ。

(以下、多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:『バリー・シール/アメリカをはめた男』の時代が懐かしい!?

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もう、あんまり覚えていないけど、今みたいにシリコンが世界を埋め尽くしていなくて、すべてが大ざっぱだった時代があったような気がする。

クルマのドアは鉄で出来てて、ハンドルは細くて径がデカくて、エンジンは大ざっぱな感じで回り、道はホコリっぽくて、お金といえば、札束で、他の州に逃げればすべてはうやむやになって、レシプロ機でこっそり国境を超えられて、その気になればドラッグとか手に入った時代。いや、僕らが知ってるのは多分、その切れ端ぐらいだけど。

バリー・シールが生きているのは、ベトナム戦争が終わって、中米の戦争にアメリカが手を貸したり、そこから運ばれる麻薬が問題になったりした時代。

ちなみに、実話を元にした映画なのだそうだ。

映画見てきた:『ダンケルク』日本人の知らないヨーロッパ戦線は、接近したインファイトだった

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血みどろで、屍の山を築いたヨーロッパ戦線

我々日本人にとって、第二次世界大戦といえば太平洋戦線だが、約5500万人と言われる第二次世界大戦の犠牲者のうちおおよそ3900万人がヨーロッパ戦線に於ける死者だ。
(※死者数については、いずれも諸説ある)

ひとつひとつの命に、人生があり、愛があり、親や子、恋人や妻や夫があったことを思うと、この膨大な死者数は途方に暮れざるを得ない。ガダルカナル、硫黄島、沖縄、東京をはじめ各都市へのB-29による無差別爆撃、2発の原子爆弾、シベリア抑留……などによる数限りない我々の知る悲劇の集合である日本の人的被害は約310万人と言われているから、その12倍もの悲劇がヨーロッパ戦線ではあったことになる。

いずれの死も悲劇であることに変わりはないし、数の多寡の問題ではないことは重々承知だが、我々の認識の薄いヨーロッパ戦線で、それだけの悲劇が起っていたことは知っておくべきだろう。

ちなみに、そのうち2660万人がドイツと戦ったソビエトの死者で、500〜1000万人がホロコーストによる死者だと言われている。いかに、ナチドイツの与えた人的被害が大きかったか分かるだろう。

ダンケルクは、そんなナチドイツ軍が押し寄せる中、ヨーロッパ大陸から一時撤退し、イギリスへ帰ろうとするイギリス軍の物語だ。

映画見てきた:エマ・ワトソンがかわいい『ザ・サークル』。SNS中毒なあなたは必見!

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今回は飛行機の中で見た日本未公開の映画『ザ・サークル』をご紹介。日本公開は2017年11月10日だそうだ。

さて、あなたはSNSを楽しんでいるだろうか?

食事や友人との写真を撮り、それをネットに共有する。誰かが、転職したとか、昇進したという知らせをFacebook経由で受け取り、Twitterで訃報を知る。以前とは異なり、我々は仮想空間上の人間関係を日々生きている。

Facebook、Twitter、Apple、Google……など西海岸系のIT企業は、仕事環境においてもいい環境だと言われている。大きいなディスプレイと、MacBook Air。広くて色とりどり床や壁を持つオフィスと、奇妙なカタチのクッションが置いてあるリラクゼーションスペース。まるで公園のような芝生と植栽の間に、大きなガラスで光がたくさん入る先進的な建築物。

同僚とは友人のようにSNSで繋がり、週末には同僚とビーチに出かけたり、庭でバーベキューをウェーイな感じで愉しんで、インスタ映えする写真を撮ってシェアしたりする。

そんな『先進的な人たち』が『本当に優れているの?』という疑問を投げ掛けるのが、この映画『ザ・サークル』だ。