『全米ではウケなかった』というありがたくない評判を引っさげて我々の前に登場した、スターウォーズの最新の外伝『ハン・ソロ』。
例によってアメリカでの前評判はあてにならないもので、我々にとってはとっても楽しい佳作エピソードだった。たしかに、銀河の運命も左右しないし、フォースもライトサーベルも、デススターもスターデストロイヤーやエクゼクターのような巨大戦艦も出てこないが、れっきとしたスターウォーズのエピソードだし、同作で一番人気のキャラクター『ハン・ソロ』の若かりし日、主役メカ(?)ミレニアム・ファルコン号のルーツを辿るストーリー。ファンとしては見逃せない一作だし、随所に『ニヤリ』とさせられるエピソードが盛り込まれていてたまらない。
それにしても、例によって邦題はどうなんだ。たしかに『ソロ』では何のことか分からないが、英語版の『SOLO』は、劇中にも出てきたように『独り者』『一匹狼』という意味を重ねたダブルミーニングな洒落たタイトルなのに、『ハン・ソロ』にしてしまっては、単に主人公の名前がタイトルになってるだけではないか。
ともあれ、この映画の面白味、隠された謎解きをひも解いていこう。
(以下、多少のネタバレを含みます)