二ヶ月ほど前に転倒して手首のちょっとややこしい骨にヒビが入ってしまった私には一つの悩みがありました。

怪我自体は我慢できないほど痛いわけでもありませんし、キーボードを打つこともできるのですが、長い時間手首を平面につけているとしだいにつらくなってくるのです。

それを解決するための意外なアイテムがありました。

たとえばMacBook Proを使っている場合だとこのとおり。まさに手首をタッチパッドの右に乗せているうちに痛みが増してくるのです。調べたところ、このような痛みは腱鞘炎をわずらっているひとや、屈筋支帯を痛めているひとにはありがちな症状のようです。

この痛みの出方は人それぞれだと思いますが、私の場合はちょっと手首をクッションに乗せ、角度をつけてタイピングする分にはラクになりました。腱鞘炎のひとでも、キーボードに奥行きがあるのが辛いので、あえてHHKBのような角度のある製品を使っている人がいるそうです。

しかし、もう大半のひとは使っているパソコンはノートブックのはずです。ここでHHKBを無理なく使うための製品がバード電子製のキーボードブリッジです。

ノートパソコンの上にフルサイズのキーボードを置くという荒業ですが、伝説的なプログラマーのリチャード・ストールマンがまさにこのスタイルでタイピングしている様子が撮影されていることから「尊師スタイル」などとも言われているそうです。

キーボードブリッジを試してみる

この製品が登場するまでは、無理にキーボードをMacBookの上などに置き、本体のキーボードの入力を無視するように設定するなどしていたそうですが、このボードを使えばそうした操作はいりません。

ぼーど本体は端の部分を磨き上げたアクリル製。これがなかなかに製造が難しいらしく、入荷されてもすぐに売り切れてしまうほどなのだそうです。

ボードには滑りを抑えるためにストッパーもついていますので、これを使用するノートパソコンの大きさにあわせてボードの4隅に貼り付けます。

MacBook Proにボードを乗せるとこのようになります。キーに干渉しませんので、汚れや傷も付きません。また、さりげなくタッチパッドを避けてくれているのもありがたい設計です。

ここのHHKB Bluetooth版を乗せてみました。もちろん有線のUSB版であってもかまいません。一気に重々しい雰囲気になりましたが、アクリル板の上を滑ったり、キーを打つ際に傾いてカタカタと異音がするということもありません。

違いがわかりにくいですが、さきほど平面に押し付けてた手首の付け根あたりが浮いてくれて、つらさが軽減しています。ふだんはこれに専用に用意した手首枕をつかって負担を調整しています。

趣味がこうじて選ばれる傾向のあるキーボードブリッジですが、手首を痛めている人にとっても実用的な役割があるというわけです。そしてこのHHKB専用のキーボードブリッジはやはり専用とうたうだけあって寸法も硬さもジャストフィットとなっています。

角度をつけたほうが楽になるタイプの手首の疲れに苦しめられている人は、こうした解決方法を検討してみてはいかがでしょうか。