『はじめの一歩』現在の謎展開〜引退、暴力事件、自首をいらすとやで解説

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幕之内一歩『引退・暴力事件・自首』の鬱展開

『はじめの一歩』といえば、週間少年マガジンに連載される押しも押されぬ少年マンガの雄。

いじめられっ子の少年『幕之内一歩』がボクシングジムに入って強くなり、世界チャンピオン目指して駆け上がっていくというスポ根モノ。現在123巻まで発行されており、総部数1億部近いという押しも押されぬレジェンドタイトルだ。

その一歩のストーリーが最近迷走しているのをみなさん、ご存じだろうか?

なんと、あの驚異的な強さを誇った幕之内一歩が、パンチドランカーと診断されて、引退。実家の釣り船屋を手伝いつつ、セコンドやコーチの真似ごとをしているウチに、怒りに我を忘れて、その強烈な腕力で一般人を殴ってしまい(ただし平手)、ついに警察に自首する……っという謎展開になっているのだ。

今回は著作権に配慮して、いらすとやさんのイラストをお借りしつつ、その謎展開についてご紹介しよう。

映画見てきた:『ボヘミアン・ラプソディ』は必見! Queen好きはもちろん、音楽に疎い人にも!

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私は、音楽方面は詳しくないので、Queenについては通り一辺のことしか知らないので、「一応……」ぐらいの気分で見に行った。

ところが、どうだ。2時間15分の上映時間があっという間。最後の30分は、なんだか目から汗が滂沱のごとく。左右のお客さんを見ると、やはり目をしきりにぬぐって、しまいには鼻をかみだす始末。

なんだ、これ、こんなに泣ける映画だったのか?

もちろん、お涙頂戴の映画ではない。フレディーマーキュリーの、Queenのメンバーの生き様に巻き込まれ、惚れてしまい、そしてその先に待つ、誰もが知ってる『フレディ・マーキュリーの死』に立ち向かう激情と、愛情と、哀しみに泣かずにはいられないのだ。

(以下多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:56歳のトムが作った『ミッション:インポシブル6/フォールアウト』は、すべてのオジサンへのエールだ!

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『ミッション:インポシブル6/フォールアウト』見てきた。いやー面白かった(笑)

これに関しては『カメラを止めるな!』みたいなネタバレもヘチマもないので、ある意味気楽に書ける(笑)

お気楽に楽しめる痛快アクションという意味で、ミッション・インポシブルシリーズは定番の一本だ。

ちなみに、最初のミッション・インポシブルをトム・クルーズがプロデュースしたのが、33歳の時。1作目の公開は1996年。以降、2000年、2006年、2011年、2015年、2018年……と、意外と間をおきながら、しかし定期的に公開されている。

どの作品が好きかと言われると悩むが、1作目はいにしえのスパイ大作戦(原題がミッションインポシブル)のフォーマットをなぞるスパイ映画っぽさが濃いもの。今よりアクションシーンは少なく、敵味方がコロコロ入れ替わるサスペンス感溢れるものだった。それでも、あの有名な地面スレスレの水平宙釣りシーンは印象的。もしかしたら、あのシーンがその後のアクション中心の展開へのキッカケだったのかもね。

2作目はちょっとジョン・ウー監督作品。他の作品とは毛色が違うが、派手なアクション路線を決定づけた作品かもしれない。冒頭のユタ州の断崖絶壁でのロッククライミング、エキゾチックな美女ナイア・ホールとのポルシェ911カブリオレとアウディTTロードスター(初期型)のヒルクライムカーアクション、クライマックスの浜辺でのバイクアクションが印象的。

3作目でJJエイブラムスが監督になり、以下、彼が監督だったり製作指揮だったりで関わり続けている。定番のシリーズを、旧来のファンの期待を裏切らず、リファインして魅力を増して行く……という難しい課題において、彼の右に出る人はいない。かくして、スタートレックも、スターウォーズも、ミッションインポシブルも彼がシリーズを作り続ける……という謎な状態に我々はハマっていくわけだが。

ともあれ、そんな中の6作目、『ミッション:インポシブル6/フォールアウト』だ。

(以下、多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:映画好き必見の怪作『カメラを止めるな!』が大ヒットした真実の理由

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たった300万円の予算で、ほぼ無名の監督が、無名の俳優、スタッフを集めて、ワークショップなどを経て作った自主製作に近いインディーズ映画が、日本各地や、世界の数多くの賞を受賞し、最初たった2館での上映から始まり、8月初旬現在で100館以上で上映されている。おそらくこれからも上映館は増え続けるだろう。

昨年の『この世界の片隅に』も、クラウドファンディングで予算を集めるような低予算から始まり、ロングラン上映する大ヒット作になったが、監督の事前の評価、予算規模、上映館の数からいっても、爆発での拡大率は本作の方が大きい(どちらが良いという話ではなく、比率の話)。まさに、歴史に残る異常事態だ。

しかし、本作の内容について、触れることイコール猛烈なネタバレなので、論評が極めてしにくい映画でもある。

ともあれ、言いたいのは『まず映画館に行け』『これはDVDじゃなく映画館で観るべき映画だ』『どんな気持ちになっても途中で絶対に席を立つな』ということ。

あと、私はゾンビ映画はあまり好きではないが、この映画は好きだということも一応言っておきたい。主題はそこじゃない。あと、映画というものをあるていど観る人じゃないと、ひょっとしてこの映画の良さは伝わりにくいかもしれない。クリエイターは絶対必見だけど。

あとは、もう『続きを読む』以降に書くしかない。

ちなみに、いちおうこれまでのフォーマットに合わせて予告編を貼っておくが、断固としてこの予告編は観ずに映画館に行った方がいい。ネタバレという観点でいえば、この予告編は非常に出来が悪い。

映画を観てない人は、絶対にこの予告編観ちゃダメよ!

(以下、ネタバレ成分しかないので、映画を観てない人は絶対に『続きを読む』はクリックしないで下さい)

映画見てきた:トヨエツ・浅野忠信・永瀬正敏の無駄遣い!? 『パンク侍、切られて候』

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これまで、本稿を読んできていただいた方はご存じの通り、私は基本的にはポジティブに考えようと思っている。せっかく映画見たんだし、頑張って作った人がいるんだし、面白いところを見つけて評価しようと思っている。

が、『パンク侍、切られて候』はちょっと、見に行ったことを後悔しちゃった感じ。

っていうか、割と時代劇とか好きなんで、タイトルだけで『面白そう!』とか思って行ってしまったのが失敗。綾野剛もカッコ良さそうだったし。

なにしろ、ストーリーが『『腹ふり党』っていう新興宗教と、猿の軍団の力を借りて戦う』っていう、もう失敗の香りしかしない設定なのに、なんで僕は見に行ってしまったのか。

(以下、多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:あなたの『家族観』が問われる『未来のミライ』

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細田守監督の最新作、『未来のミライ』とっても面白かったです。

絵はきれいだし、人の心の機微はよく描かれているし、細かい感情、細かい動作を『アニメーション』という手法で描くことがここまでできるようになったんだと感心させられた。傑作だと思う。

でも、ネットでは『未来のミライ』に対する評価が真っ二つに分かれてる……らしい。不思議なような、「ああ、なるほど」と思うような。

(以下、多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:議論割れるスターウォーズ最新外伝『ハン・ソロ』

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『全米ではウケなかった』というありがたくない評判を引っさげて我々の前に登場した、スターウォーズの最新の外伝『ハン・ソロ』。

例によってアメリカでの前評判はあてにならないもので、我々にとってはとっても楽しい佳作エピソードだった。たしかに、銀河の運命も左右しないし、フォースもライトサーベルも、デススターもスターデストロイヤーやエクゼクターのような巨大戦艦も出てこないが、れっきとしたスターウォーズのエピソードだし、同作で一番人気のキャラクター『ハン・ソロ』の若かりし日、主役メカ(?)ミレニアム・ファルコン号のルーツを辿るストーリー。ファンとしては見逃せない一作だし、随所に『ニヤリ』とさせられるエピソードが盛り込まれていてたまらない。

それにしても、例によって邦題はどうなんだ。たしかに『ソロ』では何のことか分からないが、英語版の『SOLO』は、劇中にも出てきたように『独り者』『一匹狼』という意味を重ねたダブルミーニングな洒落たタイトルなのに、『ハン・ソロ』にしてしまっては、単に主人公の名前がタイトルになってるだけではないか。

ともあれ、この映画の面白味、隠された謎解きをひも解いていこう。

(以下、多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:2018年前半でベストの必見作『ワンダー 君は太陽』

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私にとっては『READY PLAYER ONE』を越えて、2018年前半の最高傑作。

すべての人に見て欲しいし、とりわけ子供のいる人には絶対に見て欲しい。普通に冒頭から涙が止まらないし、ハンカチは2〜3枚持って行った方がいい。

主人公は、先天的な遺伝子疾患で醜い顔を持って生まれたオギー(ジェイコブ・トレンプレイ)。27回もの手術を受けてもなお、なかなか普通とは言えない風貌。

そんな彼が、10歳にして初めて学校に行く場面から始まる。父親・ネート(オーウェン・ウィルソン)と母親・イザベル(ジュリア・ロバーツ)は、勇気と愛情を持って我が子を校門のところで送り出す。

当然のことながら、クラスメートは戸惑い、いじめが起る。家族はそれに翻弄され、当人は悩む。そして最終的に、オギーは持ち前の知恵とユーモアでそれを乗り越えて……というと、ありがちな身体に障害のある人を題材にした、お涙頂戴物語、感動大作……悪く言えば『感動ポルノ』なんじゃないか? と思われるかもしれないが、本作はちょっと違う。

観賞後はさわかやで、温かく、心強い気持ちになっている、とても不思議な映画なのだ。

まずは、この動画を見ていただきたい。顔に障害のある息子を校門の所で見送る両親と姉。

満身の愛と勇気と共感で、息子を送り出す。

子を持つ親なら、もうこのシーンだけで、共感で涙が溢れてくるはずだ。しかし、この映画、それだけではないのだ。


(以下、多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:現代にあってもいいかもしれない珍職業?『のみとり侍』

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「猫の蚤〜ぃ、取りまっしょい!」というユニークな掛け声で江戸の町を練り歩く『蚤とり』は、猫の蚤を取る建前で、女性に性のサービスを提供する男娼。

真面目一徹の侍・小林寛之進(阿部寛)は、殿様に正直に諌言して不興を買いお役ご免になり、『猫の蚤取りでもして無様に暮らせ!』と、放逐されてしまう。

すでに最愛の妻をなくし、真摯に勤めていたお役目さえ失ってしまった寛之進が、それでも真面目一徹に『猫の蚤とり』に取り組む様が面白い。

まぁ、もうテーマと阿部寛という時点でワクワクしてしまうのだけど、周りを固めるのが、トヨエツ、大竹しのぶ、前田敦子、松重豊、風間杜夫、伊武雅刀と来れば、もうその時点で面白いの確定(笑)

(以下、多少のネタバレを含みます)

映画見てきた:新作はまるでハリウッド版ドラえもん『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』

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オタクがマッチョに、女子高生がデブオヤジになって、ゲームの世界でサバイバルをするという設定で話題の『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』。軽快で痛快で、面白いので、ご興味ある方は、ぜひ映画館でどうぞ。

そもそも、この『ジュマンジ』には原作というか、1996年に上映されたロビン・ウィリアムズ版の前作がある。基本的にはそのストーリーを引き継いでいるのだが、少し陰鬱な感じがあって、ホラー調に仕上がっている前作に対して、本作はアクション大作。子連れでも盛り上がれる楽しさだ。

まずは、前作との比較、そして、本作の面白さについて触れて行こう。

(以下、多少のネタバレを含みます)