実は怪獣映画については、あまり明るくなくて、去年の『シン・ゴジラ』も、それほど期待はせずに(でも初日に)見に行った。
結果はご存じの通り、期待値を大きく超えて面白かった。怪獣映画、特撮という文脈を知らない私でも、十分に楽しめる映画だった。
それは『今の日本社会』を十分に批判する作品性を持っていたし、ハリウッド映画ほどの予算はもっていなくても『全体を見せない』ことで、十分に迫力を出せて、観客のアテンションを引っ張れたということもあるだろう。いや、『シン・ゴジラ』はとても面白い映画だった。
しかし、そこで『ゴジラ映画』に対する(私的な)敷居が上がってしまったのは不幸だったかもしれない。正直に申し上げると、私はこの『GODZILLA 怪獣惑星』は楽しみ切れなかかった。
(以下、多少のネタバレを含みます)