私が特にいいなと感じたのは、「タニマチPR」という表記である。おそらくはオジ旅PRからの派生だとは思うのだが、これは従来嫌われていたPR表記をむしろ好意的に、あるいは特別な意味を持つように置き換えている。これは一種の発明であろう。PVを消す方向ではなく、むしろそれを新しい文脈付けにつかうこと。コンテンツに価値を加えるものとして扱うこと。そのような意図を感じる。
い:ここですね。まあ、オジ旅のことはなにも考えてなかったんですが(笑)
コ:あはは、まあ隠す必要ないだろう、わかりにくくする必要はないだろう、というのはありますよね
い:そうなんですよ。なんか余計なことをあいつらしているなという意図が、これなら伝わるかなと、むしろPR表記に意味をかぶせてみました
コ:ですね。タニマチPRとついていることで「え、なんのPRするの?なにをはじめちゃうの?」という、むしろ媒体にとって興味関心をひくことができるというメリットもある気がしています
い:また「おっさんのMERY」というのも一部には響いたみたいで(笑)
コ:そのコンセプトは悪くないな、と思っていました(笑)
い:ということで、実際の人気記事を見るとどうですかね。これ「おっさんのMERY」になってますかね
コ:ええ、そのものずばりではないかと。これ、絶対に若い人が読んでいるランキングではないですよ(笑)
い:今さらツイッター>女子大生>今期アニメ>両国ギョウザステーション>プラモデル>吉野家の黒カレーですもんね
コ:そうそう。恐らく同世代のアラフォー、アラフィフくらいのオジさんたちが読んでくれているんだろうなぁ、って、あの人かな、この人かな、って顔が浮かんできますよ!
い:実際、私も編集長といいつつ、記事も書いているわけですけど、やっぱり書く場所が変わると書くことも変わるんですよ
コ:違う読者の顔が見える感じでしょうか?。明らかにいしたにさんの普段のブログとは違いますもんね
い:そうですね。ブログって、どっかで自分の延長にあるんですが、Webマガジンとして、しかもおっさんのMERYという言葉をおいたことでターゲットを意識していると思います
コ:あ、その感覚、分かります。ぼくも普段はブログってどこかで自分のためにも書いている感覚があるのですが、モジュールに関しては完全に読者を意識した書き方をしていますね。しかも、それがオジさんだという(笑)
い:さて、コンセプトとして出したタニマチPRですが、そっちの人気記事も見ておきましょうこんな感じです
タニマチPR記事ベスト3
- [タニマチPR]MISFIT RAYをしていたら男性にモテて嬉しかった話
- [タニマチPR]アマゾンプライムセールでFOSSILのスマートウォッチが3割引からさらに値下げ!在庫あるだけ!
- [タニマチPR] プライムセールで大注目!Fossil スマートウォッチ FTW2106 の動作の様子
コ:なるほど
い:2位と3位は見事にアマゾンプライムセールにのっかった感じです(笑)実際、商品も動いたみたいです
コ:それがすごいですよね!
い:購買力のある読者(笑)
コ:もともとモジュールの読者層がFOSSILの購買層かというと、完全に重なっているわけではないと思うんです。そういう意味では、これまでとは違うターゲットに届いた、といえるのではないかと(笑)
い:しかも記事広告ではないので、わりと勝手にやっているという(笑)
コ:記事広告とタニマチPRの記事の違いをひと言でいうと「編集権がどこにあるか」で良いですかね?。だからこそ自由にやれているという
い:そうですね
コ:そこはもうタニマチとの信頼関係ですね(笑)
い:もちろんヒアリングやネタだしなどはご協力いただいているんですが、なにをどう書くかはこちらの判断です
コ:いろいろな意味で大人のウェブマガジン(笑)
い:あはは。そして、ありがたいことにタニマチさんも当初より増えておりまして
コ:おお!
い:われわれとしてはタニマチさんの製品なりなんなりが、これまでと違うターゲットに届くように記事を積み重ねていければいいと思っております。その意味ではオウンドメディアでも記事広告でもないモデルの最初の月としてはけっこうよかったな!と!誰もほめてくれないから自分でほめますけど(笑)
コ:ですね。書き手も自由に書かせてもらっている記事が多いので、楽しみながら積み重ねられるという一つの理想ではありますね。実はスポンサードしてくれる人を、媒体が選ぶことができているというのも、タニマチPRの良さですよね。だからこそ、PR記事を書いても、自分たちが関心のあるものだから、自然にプッシュして書くこともできるという。実は、直近のこのタニマチ記事がすごくよいなぁ、と思っていて
い:あ、この記事いいですよね
コ:1記事ウン万円とかっていう記事広告だと、このテイストは出ないと思うんですよ。ラフすぎず硬すぎず、ああこれがタニマチだよなぁ、と
い:あとバリバリの新製品じゃないというのも、記事広告ではなかなか見かけないなと
コ:使い込んだ上での感想ですもんね。実感こもりすぎ(笑)
い:使い込んだからこそ出てくる記事。かぶった(笑)
コ:だはは、一方で、こういうしょぼくれた記事もあるという(笑)たまらないです
い:しょぼいですよね。でも、実際私なんかもごはんってチェーン店に頼る部分ありますからね
コ:いくつになってもファストフードって行くんだなぁ、と
い:そうそう、そんなこと思ってなかった(笑)
コ:どこにでもあって、どこにいっても同じって、なんか安心するんですよね。オリジナルなものはたまにでいい(笑)
い:ストレスがむしろないという(笑)
コ:そう!そんなことを改めて気づかせてくれる記事でした
い:ということで、今後ともタニマチさんともどもMODUL.JPをよろしくお願いします
コ:おっさんの共感を得ていきましょう!
▼次月の編集後記