うーん。僕はちょっと見てて辛かったんだけど、ちょっとネット見て回ると高評価なんですよね。

僕はどっちかっていうとシティーハンターはコミックス派の方で、アニメはそれほど追ってなかった世代なので、そのせいかも。シティーハンターのアニメのファンの人は懐かしさを感じるかも。

平成も終わろうとしているのに、「もっこり」とか、「100tハンマー」とか、トンボが飛んで……って、ちょっと辛いと思うんだけどなぁ。

事前にネットに出回ってた情報も、神谷明さんが72歳にもなって冴羽獠の声を熱演したとか、そういう話で、まぁなんとも辛いなぁ……という気がする話。もっとも、神谷さんの声は今でも全然オッケーで冴羽獠でしたけどね。

とはいえ、最後に止めて、引いて『Get Wild』が流れたらそれで OKではある。

(以下多少のネタバレを含みます)


ちょっと分解して考えてみよう。

厳しい理由は脚本と作画

まず、脚本。陳腐。

急成長したIT企業の若きCEOが、実は死の商人に技術を提供してて、新宿をそのプロモーションの舞台に、冴羽獠をターゲットに選ぶ。そのシステムを構築されて死んだ科学者の娘が、依頼人で、彼女の瞳の光彩認証が、ドローンや4脚戦車を使った殺戮システムのキーになっている……って、陳腐過ぎて声も出ない。まぁ、ゲワイならしょうがないけど。

そして、作画。

黒目のデカイ、少女マンガっぽいキャラクターデザインもイヤだけど、そもそも止め絵以外は作画がけっこう崩壊している。現代のアニメでこれって許されるの? カーアクションも重要なシーンだと思うけど、けっこうクルマを動かすと、形が崩れる。動かすのも下手。クルマって、そんなにヨコ移動しながら発進するか? というか形崩れているけど。クルマ好きでないっていうか、そもそもクルマも乗らないような人が描いてるんだろうなぁ(涙)

なぜか、ドローンと4脚戦車だけCGで(多分形が単純だからだと思う)、そこだけは絶対にデッサンが狂わないから、余計に他が厳しかった。でも、それがゲワイだと言われればそうなのかもしれない。

ついでにいうと、IT企業云々も、死の商人云々も、ドローンや4脚戦車云々も、2019年に見る映画としてはあまりに陳腐。

キャッツアイが出てくるのはちょっと嬉しかったけどね。

とはいえ、まぁチョイ役です。

そういえば、泪役の藤田淑子さんは昨年年末に亡くなっているということで、瞳役の戸田恵子さんが、ひとり二役で演じているそうです。つらたん。

止めて、引いて、げわいに尽きる

ただ、曲はすべて懐かしい。

思えば、80年代以前はアニメの曲といえば二流扱いで、売れてるポップスの歌手がアニメ映画の曲を歌うのは恥ずかしいことだったように思う。

それが徐々に、アニメの曲からデビューしてメジャーな歌手になる人が出たり、本格的な歌手の歌がアニメに使われたりするようになったのが’80年代からかな。シティーハンターも、TM Networkや小比類巻かほる、岡村靖幸というようなメジャーな歌手がアニメの主題歌を歌う時代になったという意味では、かなりエポックメイキングなアニメだった。

そんな懐かしい曲が、がんがん続けてセレクトされているのはとても嬉しかった。

そして最後に止めて引いて『Get Wild』。これに尽きる。

シティーハンターのGet Wildから、TM Network、そして小室哲哉の大ヒットが始まって、一時はヒットチャートに小室ファミリーしかいない時代なんてあったなぁ……。それが凋落し、globeのKEIKOが病気療養中で、小室哲哉は引退を宣言し、宇都宮は体調が思わしくないとも伝えられる2019年。

そんな中、’80年代末、バブルな時代を懐かしむ感じのアニメは、ちょっとした安心感を感じさせてはくれる。

つまり、やっぱりゲワイに限る映画なのである。