デビュー曲の『サイレントマジョリティー』以来、アイドルらしくない楽曲を立て続けに発表し、ライブにおいても異色の世界観を創り上げてきた欅坂46。
その第5弾シングルもまた、アイドル曲という固定概念を大きく飛び越えたスタイルでした。
デビュー曲の『サイレントマジョリティー』以来、アイドルらしくない楽曲を立て続けに発表し、ライブにおいても異色の世界観を創り上げてきた欅坂46。
その第5弾シングルもまた、アイドル曲という固定概念を大きく飛び越えたスタイルでした。
私の中でこのグループを紹介することには抵抗がありました。
バックボーンからして、彼女たちはブレイクを約束されているように思えたからです。
「イコールラブ」(略称は、イコラブ)が売れるのは既定路線なんだと、穿った見方をしていたからこそ、ここでご紹介するには及ばないなと考えていたのです。
しかし、実際に楽曲を聞き、パフォーマンスを目の当たりにしたあと、私の中では全く別の感情が沸々と湧き上がっていました。
「イコールラブ」は売れる。アイドル好きならば皆そう思っているでしょう。だからこそ、アイドルに興味のない人たちに届くよう、ここで彼女たちを紹介しておきたいと。
このアイドルグループは、ある意味現代のアイドル事情を象徴しているかもしれません。
見た目は原宿にいる読者モデルのよう、しかし「まねきケチャ」が持つ設定はカオスの一言。設定のモリモリ感マシマシ感は、スタイルのぶつかり合いであるアイドル戦国時代におけるニュータイプと言えそうです。
「アイドルとはかくあるべし」という固定概念が通用しない時代になりました。
何をもってアイドルかは論ずるだけ不毛という「スタイル戦争」がバチバチに行われているのです。
そんな中で、可愛さを全面に押し出すという王道のスタイルで群雄割拠の時代の覇権を狙うのが「わーすた」というアイドルです。
かつての松田聖子や中森明菜は、まさにアイドルとして完璧な存在でした。
誰がどんな場所から、どの立ち位置から見ても等しく遠く手が届かない神々しいまでの偶像でした。
しかし、「アイドル戦国時代」と言われて久しい今日、アイドルと呼ばれる(名乗る)存在がどれほどいることか!国民的と冠される秋元康プロデュースのグループだけで400人を越えているんですよ!
そして東京アイドルフェスティバル(TIF)に参加したアイドルはなんと約1000人!
日本中のアイドルが来ていたとしても、今の日本は12万7千人に1人がアイドルということに・・・
誰もが知っているアイドルなんてものは遠い幻と消え、名前を聞いてもわからない、知りたいと思って検索してもやっぱりわからない・・・という方も多いのではないでしょうか。