あの美女三姉妹が無表情で躍っているこの曲は!
1980年代後半、アイドルシーンをけん引した二人組デュオ、Winkです。
っておい!
Winkが三人っておかしいでしょ。三姉妹でやるならキャンディーズとか、Perfume、風間三姉妹とか他に選択肢があったはずなのに。
ここで改めてオリジナル、Winkの「寂しい熱帯魚」を見て頂きたい。
それまでのアイドルといえばソロ、そしてペアにしても基本は「笑顔」を振りまいて同じ踊りを踊るのが定番だったのに対してWinkは
- 無表情
- 振りのパートも違う
- 二人が絡む
といった点で松田聖子以降のコピーアイドルと、おニャン子クラブに代表される素人大量生産型に閉塞感のあったアイドルシーンに衝撃を与えたのです。
さらに音楽性は当初洋楽のカバーを中心としており、バブル時代のクラブシーンにもマッチして、幅広い層に受け入れられたのもスマッシュヒットの理由のひとつでした。
1988年「Suger Baby Love」でデビュー。
この原曲はこちら。
いや、男性グループだし。
そしてバブル景気が盛り上がる1989年に「淋しい熱帯魚」がリリース。紅白歌合戦への出場も果たし、ある意味バブル時代の落とし子ともいえるデュオだったんです。
似たようで似てない二人が歌うアンバランスさ、アンマッチさが危うい関係性を生み出しており、結果としてアイドルの宿命である旬、活動限界を超えて終了するのは歴史が示しています。
三人だとなんかバランス良すぎるんですよ。安定しているというか、意見が割れて修復不可能とかになりにくいというか。
特に三姉妹でしょう、バーチャルな三姉妹ですけど安定性が高くて、それぞれ魅力的すぎるからWink本来もっていた危うさが希薄、悪くいうとカラオケや結婚式の出し物で踊ってみた、みたいな雰囲気になってしまう。確かに完成度が高いんだけど。
ま、そうはいっても前作が同じく女性デュオ、ピンク・レディーの「UFO」なので、気にしてないんでしょうね。
80年代後半、美人三姉妹のイメージはコレですね。
エンディングは特に全身レオタードでエアロビともう80年代の記号がたくさん盛り込まれていて最高です。これをやってほしい。