レーザー計測で物差しにも3Dスキャナーにもなるペン「InstruMMents 01」で世界を驚かせたInstruMMentsが、新しい製品のクラウドファンディングをIndieGoGoで開始しています。

しかしどうも様子がおかしいのがその紹介動画です。のっけから「スタッフと俳優をやとってかっこいい動画をとろうと思ったんだけど、自分で撮影したほうが早い気がするのでやってみた」とテロップがでてきます。

「まあ、大丈夫だよね?」いやいや、フラグの予感しかしないのですが!

新製品 Olie(オリー)とはなにか

イケメン「やあ、ぼくの名前はウィリアムだ」

「まあ、本当はそんな名前じゃないんだけどね。でも Olie(オリー)は本当の名前さ」

めっちゃいい声した人なので俳優かと思ったら、本当はエンジニアのカルロスさんだそうです。

「そしてこのおしゃれなアパートもぼくのものじゃない。InstruMMentsのやつらが撮影用に見つけてきた場所さ」

「ぼくの目の前にいるこいつらね」

ぶっちゃけすぎてる(笑)

「ぼくが暗い場所で何をしてるかって? 『Olie(オリー)、電気をつけて』」(ランプが点灯する)。

「もうちょっと明るく」(ランプが明るくなる)

「そう、Olie (オリー)は音声で動かせる照明なんだ」

それはわかったのですが、ウィリ…カルロスの笑顔がイケメンすぎてそっちが気になってしまいます(笑)。

「Olie(オリー)、外の天気はどんな感じ?」「華氏15度です。厚着をして」

好みによって、Alexa、あるいはGoogleアシスタントと連携して音声アシスタント機器にすることができるそうです。それはすごい。

ワイヤレス充電ステーションとしても使える

「InstruMMentsの連中は片付かないのが嫌いなんだ。だからOlie(オリー)にはもう一つの機能を仕込んである」

「Qi ワイヤレス充電さ」

「はい、カット!」

一見美しい動画なのに、ガラスにスタッフが反射していたり油断がそこらじゅうに入れてあるの、これ演出ですよね?

さわやかな目覚めにも

「はいアクション!」

「ふう…」

「Olie(オリー)があれば、アラームを設定して、朝にしだいに光を強くして目覚めることもできるんだ。『明かりを消して』」(照明が消える)。

カルロスがしだいに役に馴染んできています。

「いやあ、すばらしいライトだ。この撮影が終わったら持って帰りたいくらいだよ」

下に「わざとらしくてこのパートの撮影は特に苦痛でした」ってテロップが入っているのですが(笑)。動画の撮影でお金を節約したので、製品にはそれだけ力をいれてますよって説明まで入っています。

というわけで、Olie(オリー)は世界初の「音声アシスタント照明」ということだそうです!

サイズも、モデルもさまざまにあるので、細かい点はまた別の記事で紹介したいと思いますが、大事なことが一点。

IndieGoGoでこのプロジェクトに出資をする場合、Google アシスタント / Alexa と連携するモデルと、そうでないモデルがあるそうです。アシスタントと連携しないほうは、単に照明とワイヤレス充電ステーションのみになりますので注意してください。また、Alexaが日本でも使えるのかどうかは、あとでInstruMMentsにきいてみますね。

「スマート照明」と聞くと、なんだか流行りにのっかっただけのように思えますが、InstruMMentsは生活空間における製品デザインにとくに注意をするチームです。彼らがこの製品で実現したいと考えているビジョンが、このBefore / Afterからみえてきます。

照明のように生活に不可欠なものを、じゃまにならないようにデザインした上で音声アシスタントの機能を入れることによって、スマートスピーカーがもっているよけいな存在感を消し去っているわけですね。これなら、照明としゃべっているというよりも、部屋にむかって声を発して音声アシスタントを起動しているのに近くなります。

クラウドファンディング期間中はおそろしく安いので、デザインが気に入った人はぜひプロジェクトに出資してみてください。

ひとまずカルロスにはビールをおごりたい気分です。