いしたに まさき:今年も静電気のきつい季節になってまいりましたね。パチ!

野間 恒毅:パチパチパチーー

堀 正岳:パチパチバチ−

い:さて、今月なんですが、先月fi-800Rについて、いろいろとあり、レビューしきれなかったので、その話です。みなさん忘れているかもしれないので、まずは動画をどうぞ。あいかわず、いろいろとおかしなスキャナーです。業務機だからおかしいとかそういうレベルではない(笑)

堀:こちら1台レビュー用にPFUから届きまして、実際に開いてみたのですが、なるほどおかしいです(笑)

い:おかしいんですよ(笑)

堀:Uターンスキャンをするために、A4を立ててみるとですね。この大きさなんです(笑)

い:本と比較するとサイズ感わかりますね。この本がA4サイズとかいうオチはないですよね(笑)

堀:ないです(笑)

い:うらに堀さんの本が見えるので、あとでアマゾンリンク貼っておきますね

堀:「クラス最小サイズのスキャナー」「コンパクトサイズ」って、言われてもよくわかってなかったのですが、A4立てたら「ちっさ!」となりました

い:A4クリアファイルをまるっとすると、このサイズになるのかも(笑)

堀:で、それでようやくUターンスキャンにしなければいけない理由がわかりました

い:ああ、なるほど(笑)

堀:これだけ小さくても、ScanSnapみたいに前に紙を出していたら元もこもなく、フットプリントが大きくなるのですが、Uターンでスキャンした紙が上に飛び出してくるので、手前のスペースがそのまま使える

い:コーヒー置いても大丈夫!

野:狭い机の上にぴったり!

堀:これ、スキャナーとの距離感が変わりますね

い:そうなんですよ。今、近くにおけるスキャナー。今、会えるアイドルみたいなもんだな

堀:これで、ScanSnap iX1500 を上回る分速40枚でスキャンするんだから恐ろしい。まさに業務改善マシン

野:つまりiX1500より小さくて速いってことですか

い:感覚的にはサイズ半分で、スピード倍速い

堀:そのかわり、やはりこれは ScanSnap ではない、独特のゴツい感じはありますね

い:iX1500がデザインをマイルド方向に変更しましたしね

野:動画みると小さくみえませんものね

堀:取り込む先も ScanSnap Home ではなく、ストイックなアプリで、まさに業務ですがなにか?という雰囲気。強い

い:つよいwww

堀:リターンスキャンも自分のパスポートでやってみたのですが、シュッと吸い込んだらシュッと戻ってくるので、「あ、パスポート…」なんて不安が入る要素がないです

い:ホント、無駄に速いですよね

堀:あれがもう1秒長いだけでも、手元から離れた感じがあると思うんですよ

い:あー、さすが堀さんいいこと言いますね。不安を感じるひまもないということか

堀:だからこれ、開発している人も頑張ったんだろうなあと思いました

い:ちょうど開発者インタビューが公開されていまして、開発の経緯と未来の話が出ているのですが、引用しますね

「今回の開発では関連部門と一体となった取り組みができました。また、自分の目で現場を見ることでコンセプトに対して確信を持つこともできました。その意味で付加価値は常に現場にあります。これからも、ユーザーが気づかない課題を『技術者の目』で掘り起こし、解決に向けた提案をしていきます。技術者が現場に足を運ぶ意味がそこにあると思っています」

野:現場ファースト!

い:これ、開発リーダーの言葉なのですが「ユーザーが気づかない課題を『技術者の目』で掘り起こし」ここ、ぐっとくる

堀:それに関連して「手の動線を最小化した使い勝手」というのが、目に見えない付加価値で好感度高いですよね。普通自分の製品を中心に考えてしまうのですが、スキャナー業務をする側の手元を考えて開発しているというのが、一つの到達点なのか

い:ほら、どっかのジョブズが「ユーザーは自分の欲しいものをしらない」とか言うじゃないですか(笑)

野:どっかの宗一郎もいってましたよ「俺たちプロなんだから、どんな製品がほしいかお客にきくな」

い:どいつもこいつも、、、

堀:いいこというなあ

い:まあ、そこまでではないにしても、ユーザーは日々の業務に流されてしまうのは仕方がないことなので、現場でユーザーの気づかないことを発見するって、いい目線ですよね

堀:だからやはりこれは ScanSnap ではなくて、業務用の、特定の繰り返しの多い仕事にすぽっとはめることで真価を発揮する機械ですね。いやあ、触っていて楽しかったです

い:そう、そこ!なんか楽しいんですよ、こいつ

堀:たとえばスターバックスコーヒーの革命って、あのオーダーしてバーカウンターで受け取るオペレーションにあったりするじゃないですか

い:ありますなあ、ただ待たせるんじゃなくて、現場を見せるというやつ

野:赤いランプの下からどうぞ

堀:窓口業務にも、そういうオペレーションの見直しみたいなことができて、待たされてる感が少ない、たとえば自分で書類をスキャンしたらなにかが進むみたいな感覚があってもよさそうですよね

い:手元を見せることが信頼性の担保になっているんだ

堀:「書類を書き終わったら赤いランプの下でスキャンしてください」(笑)

 

い:さて、信頼性の話が出たので、そもそもの製品の信頼性の話にいっていいですかね。耐久テストと電波試験の話です。この辺の話になると、私ぜんぜんわからん(笑)

野:なんとw そこはやはりVAIO作っていた私の出番ですかww

い:きたー、そこです!

堀:きたー

野:製造業あるあるなんですけど、耐久性試験ってほんとキツイんですよ

い:ほうほう、くわしく

野:例えばノートPCって液晶のヒンジあるじゃないですか。あれって開け閉めしているうちに壊れるんですけど、その耐久回数ってどうやって求めるかわかりますか?

い:おじさん100人で開けたり閉めたりする?

堀:繰り返し開け締めする?

野:近い!

い:近いのかよ!

野:新入社員が工場実習で壊れるまでずっと開け閉めするんですw

い:まじかー

堀:うそおおおお

い:ノートパソコンは新人の涙でできていたのか!

野:この耐久試験の難しさって、例えば1000回ってしたときに1000回が妥当かどうかって最初わからないので、妥当な数字を求めるところから始めるわけですよ

い:たしかに

野:そのためにはまずはやってみるしかない。で、例えば500回で壊れたとしたら、じゃあ素材をかえて500回テストしてみようとなるわけで、ひとつの基準になるわけですね。いわゆるテスト項目を決めていく作業です

堀:やるしかないのか、、、

野:そう、だから最初はやるしかないw。ほらこのページ、いきなりロボットアームがでてるじゃないですか

い:そうですね

野:でも私には見えるんです、、、いくつもの人間の生霊が、、、

い:あーーー

堀:ひいいいいいい、そういうことか

い:うぎゃあああ!そうか、そういうことなのか

堀:人間の手草を仕込まないとロボット動きませんし

い:そうだよねえ

野:きっと何人もの人が何百回、何千回と同じ作業をもくもくと繰り返してその涙と汗の結果、ロボットアーム化されたことを

堀:泣ける

野:なので生霊ww

い:この笑顔のエンジニアの方の部下とか、ご本人とかですよね。あ、これ以上言ったらダメなやつかな、これ(笑)

野:わかりませんがwww。もしPFUが牛丼屋やっていたら、もうすでに無人で牛丼作れていると思いましたw

い:だははは

堀:なるほどなあ

野:牛丼屋さんは命拾いしましたね

い:PFU、すげえな

野:この作業が3カ月続くんです、としれっと言ってますけどw。3カ月たったらまた違うテストはじまるから、ずっとでしょってww

い:そうかあああ

堀:しかもこれ、新しい紙を適宜入れて紙粉が入るようにしてるとか、さり気なく書いてあって、洗い出そうとしている問題のスケールが隔絶していて理解が追いつかない(笑)

野:テスト項目の作り方が正常系とか異常系とか、いろいろあるけど、テストシナリオが適正じゃないと再現しませんからね

い:ははああ

野:実際にやらないことをずっとやっていても仕方ない。ユーザーがやりそうなこと、実際にやることをなるべく忠実に再現するテストシナリオが求められて、それが紙粉なわけです

堀:製造業怖い

い:いやいや、そこは製造業すごいって言わないと(笑)

野:こういう地道な積み重ねが品質につながるわけですな

堀:メーカーが代わりににこれをやってくれていると思うとありがたくて涙が出るw

 

い:続けて電波試験ですね。こっちはさらにわからないんですが、、、ノイズを試験するということですか?

堀:電波暗室だ!

い:そもそも電波暗室ってなんだ(笑)

野:電気が流れると必ず電波が出るんですが、それが他の機械に危害を及ぼしたりします。たとえばラジオにノイズがのるとか、VHF時代のTVにノイズがのったりとか

い:ありましたねえ

野:そういうのですけど、電波も音波も同じですよ

い:え!

野:つまりどれくらい電波が出ているのかを計測するには、静かなところじゃないと音の大きさがはかれないのと一緒で

い:そうかそうか

野:電波的に静かにしましょう=電波暗室になります。音だって吸音材つかったなんていうのでしたっけ、音響室? かなんかありましょね。防音室か。そこでマイク、スピーカーのテストとかしませんか?

堀:光を通さない = 暗室、電波を通さない = 電波暗室というわけですね。それで外からの影響を除去するのも大事ですが、テストしたい製品のノイズも正確に測れるようになるわけですね

▼電波暗室の様子。360度動画なので、ぐるぐる回して電波暗室の中を見ることができます

 

野:一応電気電子工学科卒なんで、大学の研究室に電波暗室みたいなのとか、音響室とかありましたw

堀:楽しそう…

野:いや、実験は徹夜が基本なので、そういうの使うところはだいたい数日徹夜

堀:あるあるw

野:1週間家に帰ってないとか普通でしたねえ。私は情報系なので毎晩帰りますけど、実験系は基本時間との勝負です

い:そういうもんなんですね

堀:これも、スキャナーから出てくる電波と、電波がスキャナーに及ぼす役割を別々に測定しているみたいですね

野:なので電波を出さない、電波の影響を受けないというのはきょうび高度情報化社会になった現代では命や財産にかかわることなので、ちゃんとやりましょうというか、基準がありますね

い:どっちもかあ

野:見えないから厄介ですけど、どっちもです

い:電波の影響って聞いてもピンとこないんですが、誤操作とかしちゃうってことですか?

堀:ノイズが乗るというのが、イメージしやすいですよね

野:極論すれば、スイッチ押してないのにスイッチ押されちゃうこともあります

い:ちょ!

堀:ひいい

野:電波は電磁誘導っていって電線にあたると電気を起こすので、それが信号と勘違いして誤動作。雷サージも電磁誘導。電気が電線を流れたら電磁波がでて、電磁波が電線に当たったら電流が流れる。というシンプルなものなのですが、だから電磁波=電波は出さない、受けないようにしたいわけです。

い:製造業すごいなあ

野:いわゆるシールドってのが電波を遮断というか、電波をうけたときに流れる電流を他のところに逃がしています。まあ私も情報系エンジニアなので、一般知識しか持ってませんけどw電気電子工学科の大卒レベルの知識ねw

堀:スキャナーといっても、Wi-Fi 機能つきのもありますし、置き場所がパソコンの近くだったりしますし、それなりにテストしないといけないんですねえ

い:ユーザーは簡単にWi-Fiつけろとかいいますけどね(笑)

野:WiFiはまだカワイイですよw。最近のPCはほんとよくなってて、ちゃんと電波でないようになっているじゃないですか。昔のPCってひどくて、シールドされてないからノイズでまくり。

い:大昔の話ですが、友人の家でパソコンに電源入れるとテレビの画面がゆらいてました(笑)

野:ノイズの出方は消費電力に比例するので、まあコタツもたいがいです。

い:あー

堀:こたつノイズはガチ

野:とはいえ周波数がながいから信号が誤動作するとかはなさそうですけど

い:なるほどなあ

堀:うっかり静電気もったまま触ってバチー!終了!ってことがないように、膨大なテストがされているわけですねw

野:そういえば昔のICは静電気パチーですぐ死んでましたね。この数十年で大進化ですよ

い:そうかあ

野:この進化具合でいけば、十年後にはPFUが無人牛丼屋をやっていてもおかしくないってことです

い:そういうことかー。というか、そこ牛丼屋じゃなくて、寿司屋なのでは!寿司なら世界を制覇できますよ!

野:ScanSnapに海苔を入れるんですね。すると巻きずしがでてくると!

堀:寿司なら無理すればスキャンできるかも…(錯乱)

い:SushiSnap!

野:各家庭にSushiSnap!今日はSushiSnapの日よ~ わーい、明日もホームランだ!

い:ということで、次回をおたのしみに!

 

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