野:なんとw そこはやはりVAIO作っていた私の出番ですかww
い:きたー、そこです!
堀:きたー
野:製造業あるあるなんですけど、耐久性試験ってほんとキツイんですよ
い:ほうほう、くわしく
野:例えばノートPCって液晶のヒンジあるじゃないですか。あれって開け閉めしているうちに壊れるんですけど、その耐久回数ってどうやって求めるかわかりますか?
い:おじさん100人で開けたり閉めたりする?
堀:繰り返し開け締めする?
野:近い!
い:近いのかよ!
野:新入社員が工場実習で壊れるまでずっと開け閉めするんですw
い:まじかー
堀:うそおおおお
い:ノートパソコンは新人の涙でできていたのか!
野:この耐久試験の難しさって、例えば1000回ってしたときに1000回が妥当かどうかって最初わからないので、妥当な数字を求めるところから始めるわけですよ
い:たしかに
野:そのためにはまずはやってみるしかない。で、例えば500回で壊れたとしたら、じゃあ素材をかえて500回テストしてみようとなるわけで、ひとつの基準になるわけですね。いわゆるテスト項目を決めていく作業です
堀:やるしかないのか、、、
野:そう、だから最初はやるしかないw。ほらこのページ、いきなりロボットアームがでてるじゃないですか
い:そうですね
野:でも私には見えるんです、、、いくつもの人間の生霊が、、、
い:あーーー
堀:ひいいいいいい、そういうことか
い:うぎゃあああ!そうか、そういうことなのか
堀:人間の手草を仕込まないとロボット動きませんし
い:そうだよねえ
野:きっと何人もの人が何百回、何千回と同じ作業をもくもくと繰り返してその涙と汗の結果、ロボットアーム化されたことを
堀:泣ける
野:なので生霊ww
い:この笑顔のエンジニアの方の部下とか、ご本人とかですよね。あ、これ以上言ったらダメなやつかな、これ(笑)
野:わかりませんがwww。もしPFUが牛丼屋やっていたら、もうすでに無人で牛丼作れていると思いましたw
い:だははは
堀:なるほどなあ
野:牛丼屋さんは命拾いしましたね
い:PFU、すげえな
野:この作業が3カ月続くんです、としれっと言ってますけどw。3カ月たったらまた違うテストはじまるから、ずっとでしょってww
い:そうかあああ
堀:しかもこれ、新しい紙を適宜入れて紙粉が入るようにしてるとか、さり気なく書いてあって、洗い出そうとしている問題のスケールが隔絶していて理解が追いつかない(笑)
野:テスト項目の作り方が正常系とか異常系とか、いろいろあるけど、テストシナリオが適正じゃないと再現しませんからね
い:ははああ
野:実際にやらないことをずっとやっていても仕方ない。ユーザーがやりそうなこと、実際にやることをなるべく忠実に再現するテストシナリオが求められて、それが紙粉なわけです
堀:製造業怖い
い:いやいや、そこは製造業すごいって言わないと(笑)
野:こういう地道な積み重ねが品質につながるわけですな
堀:メーカーが代わりににこれをやってくれていると思うとありがたくて涙が出るw
い:続けて電波試験ですね。こっちはさらにわからないんですが、、、ノイズを試験するということですか?
堀:電波暗室だ!
い:そもそも電波暗室ってなんだ(笑)
野:電気が流れると必ず電波が出るんですが、それが他の機械に危害を及ぼしたりします。たとえばラジオにノイズがのるとか、VHF時代のTVにノイズがのったりとか
い:ありましたねえ
野:そういうのですけど、電波も音波も同じですよ
い:え!
野:つまりどれくらい電波が出ているのかを計測するには、静かなところじゃないと音の大きさがはかれないのと一緒で
い:そうかそうか
野:電波的に静かにしましょう=電波暗室になります。音だって吸音材つかったなんていうのでしたっけ、音響室? かなんかありましょね。防音室か。そこでマイク、スピーカーのテストとかしませんか?
堀:光を通さない = 暗室、電波を通さない = 電波暗室というわけですね。それで外からの影響を除去するのも大事ですが、テストしたい製品のノイズも正確に測れるようになるわけですね
▼電波暗室の様子。360度動画なので、ぐるぐる回して電波暗室の中を見ることができます
野:一応電気電子工学科卒なんで、大学の研究室に電波暗室みたいなのとか、音響室とかありましたw
堀:楽しそう…
野:いや、実験は徹夜が基本なので、そういうの使うところはだいたい数日徹夜
堀:あるあるw
野:1週間家に帰ってないとか普通でしたねえ。私は情報系なので毎晩帰りますけど、実験系は基本時間との勝負です
い:そういうもんなんですね
堀:これも、スキャナーから出てくる電波と、電波がスキャナーに及ぼす役割を別々に測定しているみたいですね
野:なので電波を出さない、電波の影響を受けないというのはきょうび高度情報化社会になった現代では命や財産にかかわることなので、ちゃんとやりましょうというか、基準がありますね
い:どっちもかあ
野:見えないから厄介ですけど、どっちもです
い:電波の影響って聞いてもピンとこないんですが、誤操作とかしちゃうってことですか?
堀:ノイズが乗るというのが、イメージしやすいですよね
野:極論すれば、スイッチ押してないのにスイッチ押されちゃうこともあります
い:ちょ!
堀:ひいい
野:電波は電磁誘導っていって電線にあたると電気を起こすので、それが信号と勘違いして誤動作。雷サージも電磁誘導。電気が電線を流れたら電磁波がでて、電磁波が電線に当たったら電流が流れる。というシンプルなものなのですが、だから電磁波=電波は出さない、受けないようにしたいわけです。
い:製造業すごいなあ
野:いわゆるシールドってのが電波を遮断というか、電波をうけたときに流れる電流を他のところに逃がしています。まあ私も情報系エンジニアなので、一般知識しか持ってませんけどw電気電子工学科の大卒レベルの知識ねw
堀:スキャナーといっても、Wi-Fi 機能つきのもありますし、置き場所がパソコンの近くだったりしますし、それなりにテストしないといけないんですねえ
い:ユーザーは簡単にWi-Fiつけろとかいいますけどね(笑)
野:WiFiはまだカワイイですよw。最近のPCはほんとよくなってて、ちゃんと電波でないようになっているじゃないですか。昔のPCってひどくて、シールドされてないからノイズでまくり。
い:大昔の話ですが、友人の家でパソコンに電源入れるとテレビの画面がゆらいてました(笑)
野:ノイズの出方は消費電力に比例するので、まあコタツもたいがいです。
い:あー
堀:こたつノイズはガチ
野:とはいえ周波数がながいから信号が誤動作するとかはなさそうですけど
い:なるほどなあ
堀:うっかり静電気もったまま触ってバチー!終了!ってことがないように、膨大なテストがされているわけですねw
野:そういえば昔のICは静電気パチーですぐ死んでましたね。この数十年で大進化ですよ
い:そうかあ
野:この進化具合でいけば、十年後にはPFUが無人牛丼屋をやっていてもおかしくないってことです
い:そういうことかー。というか、そこ牛丼屋じゃなくて、寿司屋なのでは!寿司なら世界を制覇できますよ!
野:ScanSnapに海苔を入れるんですね。すると巻きずしがでてくると!
堀:寿司なら無理すればスキャンできるかも…(錯乱)
い:SushiSnap!
野:各家庭にSushiSnap!今日はSushiSnapの日よ~ わーい、明日もホームランだ!
い:ということで、次回をおたのしみに!
[amazon_link asins=’B07HHZJKS3,B07SB625W2′ template=’ProductKaereba’ store=’moduljp-i-22′ marketplace=’JP’ link_id=’2004ac35-50de-401e-9302-46f135197939′]