BiSという数奇な運命に翻弄されるアイドルグループがあります。

かつては過激なアイドルの代名詞とされ、センセーショナルなプロモーション手法で話題となり、横浜アリーナにて壮絶な終幕を見せたBiS。

そして再結成の後、カリスマの卒業、メンバーの脱退、新メンバー加入・・・

1年強程度の間に苛烈なまでの荒波に揉まれた稀有なアイドルグループは、今、投票によるメンバー入れ替え制度という激動の時期を迎えています。

抗い難い奔流の中で、時に情念剥き出しにして浮世に全てをぶつける彼女たちから今、目が離せません。

BiSは歴史の長さ以上にエピソードが多岐に渡るグループであるため、この場では、「BiS 1st」と「BiS 2nd」というグループについてお話させていただきます。

6月にスタートしたツアー「I don’t know what will happen TOUR」から稼働したメンバー入れ替え制度「BiS.LEAGUE」。

現在は暫定によって「BiS 1st」と「BiS 2nd」に分かれていますが、最新シングル「Don’t miss it!!」に封入された投票券およびグッズ購入時の投票によって、メンバーは次回作のチームを分けられることになります。

暫定とはいえ、すでに1stと2ndではインタビューの分量、プロモーションのパワーバランスのなどの面で大きな差がつけられておりメンバーとファンの危機感を煽ってきました。

そして、7月3日に行われた代々木公園でのフリーライブでは、2ndはオープニングアクトとして扱われ披露したのはたった1曲のみ。さすがにここまで差がつけられるのかと、戦慄に似た感情に襲われたものです。

熾烈な入れ替え戦に身を投じているメンバーたち

パン・ルナリーフィは、メロメロ担当。2017年3月のオーディションを勝ち抜いた逸材は、アイドル然としたルックスに熱すぎる情熱を秘めたメンバー。

自分への自信の無さを語ることが多い彼女ですが、グループを支える中心人物であることは誰もが認めるところ。「エース宣言」もありましたが、存在感はもはやエース級です。

現在、全国のタワレコに手書きメッセージとパンを賄賂して回るという「#パンヲワイロシテマワルヨルナリーフェィ」という活動中。

ゴ・ジーラは、会社員から新生BiSへと転身を遂げたメンバー。特技は空手というだけあって、高い身体能力と柔軟性から繰り出されるダイナミックなパフォーマンスはグループ随一とも言われます。

凛とした佇まいと一本筋が通ったような言動、誤解を恐れずグループの良き方向を考えたストレートな物言いからは「ゴ・ジーラはBiSの良心」と言う研究員も。

一方で、特典会で見せる可愛らしさのギャップにヤラれる研究員は少なくありません。

2018年3月のオーディションで合格したネル・ネールは、枠に囚われることのない自由なパフォーマンスが魅力のダイナマイト担当。

コメントの端々に独特の表現を散りばめる文学少女でありながら、オーディション時には鬼気迫る胆力を発揮しました。

個人的には最大の魅力は、狂気じみた視線だろうと感じています。一度視線があったら最後、もう目を離すことはできません。

同じく3月のオーディションで合格したのがトリアエズ・ハナ(カンパイ担当)。7/8現在の選挙途中結果において旧メンバーに割って入り1stのポジションを確保するなど、台風の目となっています。

オーディション当時からその歌唱力は高く評価されていましたが、いざツアーが始まると想像を超えた歌姫っぷりに誰もが驚かされました。

比較的近くにアイナ・ジ・エンド(BiSH)という圧倒的なディーヴァが君臨しているわけですが、ひょっとするとトリハナはその座を脅かすかもしれません。

ツアー先の名所名物を調査するという「#トリアエズ調べ」は、ファンとの重要な交流場所となっています。

ペリ・ウブは人生楽勝担当。その担当通り、常に飄々とした態度とコケティッシュなルックスが魅力的な彼女ですが、秘めたる情熱は人一倍です。

一方でトーク番組などでは恐れ知らずな発言と立ち居振る舞いを見せる切り込み隊長でもあります。

BiSを牽引するという野望を前面に押し出すペリ・ウブは、楽曲の振り付けを担当することもしばしば。

アイドル界において唯一無二のルックスを持つのがキカ姉こと、キカ・フロント・フロンタール

2017年5月以降、顔面はキャンパスだとばかりに白塗りした上で様々なデザインを施すようになりました(あくまで舞台メイクとして)。

グループのお姉さん的存在としての姿を見せる一方で、ステージ上ではグループの柱としてパフォーマンスでも強い光を放つキャラクターの持ち主です。

美人担当のアヤ・エイトプリンスは、姉妹グループであるGANG PARADEとトレード期間を経てNo.1を目指そうという稀有なメンバー。BiS加入後半年でギャンパレに参加し、その後2018年3月に復帰。

カラーの違うグループでの活動を糧とした彼女は、特にカリスマ卒業後のBiSにおいて圧倒的な存在感を発揮します。もともと端正なルックスでしたが、そこに自信が加わったことで影響力が増したような気がするのは私だけではないはず。

一方で天然なキャラクターによって波乱を巻き起こすことも。最近では100kmマラソンを完走したことでその意志を示しました。

オーディション時から特異なキャラクターで話題だったのが、ムロパナコ。担当は「そして でんせつが はじまった!」。

SNSに言動やファッションは時に人智を超えたものがあり、見るものを驚かせてきました。歌が好きだが学生時代から浮いていたという彼女は、白塗りや坊主(現ギャンパレのカミヤサキ)がいるグループなら大丈夫だと思ったんだそう。

そんなトリッキーな存在なのに時折、Twitterでは研究員を泣かせる名言を呟くので目が離せません。

不思議の国担当のミュークラブは、オーディションで一度脱落するも救済措置によって復活したというルックスからは想像だにできない努力家。

ヘアスタイルを銀髪にチェンジした当時には「天使降臨」と大きな話題になりましたが、ルックス面だけでなくパフォーマンスでも輝きを放ち始めている開催中の「BiS.LEAGUE」でも巻き返しが期待されます。

YUiNA EMPiREは、姉妹グループとも言える「EMPiRE」から移籍してきたメンバーで、バク担当。

もともとアイドル活動をしていた彼女、紆余曲折あり今ではBiSというユニークなアイドルグループで改めて活動をすることになりました。

結成間もないグループからの移籍という劇的な環境の変化は、一人の少女に大きなプレッシャーと苦痛を伴う成長を与えたはず。

今は、それをパフォーマンスや普段の言動で発露し、アピールしていく時期でしょう。

 

BiS版総選挙とも言える「BiS.LEAGUE」では、ファン投票の結果1stが4人、2ndが6人という構成に再編成されます。

これまでの活動から見るに、そのチーム編成がメンバーにシビアな影響を与えることは間違いありません。

中間発表の結果を見るかぎり、大勢は決したかのような向きもありますが、発表までは何があるかわかりませんので、今後の彼女たちのツアーに注目です。

たった10人という仲間の内で、順位を争わなければならない。そしてその結果が、あらゆるアイドル活動に様々な制約をもたらす・・・

この厳しい期間の先に、彼女たちは一体何を見るのかは本人のみぞ知る。

とにかくファンたちは、推しの希望を叶えるため、推しの笑顔のために、その喉と資金力(無理のない範囲で)が涸れるまでBiSのメンバーを応援しつづけるのです。