荻:あ。。。
い:で、このMinitarでデジカメで撮ると、ロモLC-Aなのにピントがちゃんと合います(笑)。これね、けっこうな革命ですよ
初:そこですよねえ
荻:革命なのか(笑)
い:21世紀に言うことじゃないですけど(笑)
初:革命です!ロモは時代を問わないので(笑)
荻:確かに。これ何mmでしたっけ?
焦点距離: 32mm
絞り: f/2.8 – f/22
レンズマウント: ライカMマウント
荻:32mmということは、X-E3につけると標準に近い画角か
い:ざっくり50mmですね。とても使いやすいです。この辺の写真は、X-E3にMinitarつけて、3331の庭で撮影したものですね
初:すごいすごい
い:f2.8だとさすがに被写界深度うすすぎでぜんぜん合わないんですけどね(笑)、だいたいf4ぐらいで撮ってました
荻:うん。f5.6くらいにしてフォーカス気にしないでガシガシスナップ撮りまくるレンズって感じ。f8までいってもいいかも
い:ちなみにさっきから出している写真は、Xシリーズのフィルムシミュレーションの「Velvia」を使ってます
初:お!ヴェルビアー
い:Minitar、Velviaととても相性がよかった。空がいい感じになります
初:すてき、カスミの除去いらないですね
い:いらないです!で、なにが言いたいのかというとですね、ここのところ、私と初音さんが騒いでいるロシアシネレンズ。あれのよさって、ロシアシャープなわけですよ。なんか今、勝手に言葉作りましたけど(笑)。ロシア的なシャープさ
荻:なにそれ(笑)
い:モダンレンズってエッジがシャープになりがちなんですけど、ロシアシャープは線そのものが太くなる感じなんですよ
荻:エッジを立てるわけじゃなくて、って感じ?
い:ですね
初:すごくわかる。髪の毛が太くなる感じ
い:で、どっかにいい被写体ないかなあと思ったら、目の前にあって(笑)
い:Echoの穴です(笑)
初:おお
荻:(笑)
い:ピント合わせれば、ロモはいい仕事するってことです!!!
荻:ボケかたがいいなあ
い:よいのですよ
荻:滑らかにボケてく
初:このレンズいいなあ、好き
い:こっちは、初音さんの指の虫に注目ですね。拡大するともっとわかると思いますけど、ロモレンズはちゃんとピントきてなんぼってことです
初:ああ、いいですねえ
荻:わかったわかった。最近のレンズって、ピントがあってるとこはめちゃシャープで、そこから少しでもずれると急にボケるのがあるけど、これはシャープだけど固すぎず、ずれるにつれ滑らかにぼけていくのだ
い:おお、さすがの解説
荻:その滑らかさが気持ちよいのですね
初:です!!
い:エッジが立ってしまうとその感じが出ないんですよね
荻:そうそう
い:だから!もう1回言いますけど、ピントが合ってないボケた写真でロモを評価するなってことです
初:そうですね(笑)
い:で、もう1つのこのレンズのいいところは、荻窪さんのときも似たような話が出てましたけど、とてもシンプルなレンズなので、レンズの基本を学ぶのにちょうどいいということ。絞り決めて、距離を決めて、あとは身体を動かす、これが学習しやすいです。というのも、そうしないとピント合わないので(笑)
荻:うんうん
初:勉強になるレンズは触っておくべきですよね
い:軽いのも正義だし、勉強できるのも正義。カメラ入門レンズとしてもすごくいいですよ、これ
初:おーー
い:そして、もっともロモっぽい
初:X-E3との相性よすぎ(笑)、見た目のデザイン性もすごいいいわ、これ
い:普段は、これ1本でいいかなという気持ちになります
初:それはすごいレンズだ
い:暗いところもがんばらないといけないですけど、意外と平気で
荻:真面目な話、最近、レンズ構成がめちゃ複雑で、めちゃエッジが立って隅々まで解像する……でもちょいとでかくて重いレンズが増えてるけど、シンプルなレンズにはその良さやレンズの原点があるよーということですね
い:すばらしいまとめ
初:さすが、荻窪さん
い:いいまとめが出たところで、最後にまとめコーナーいきましょう
初:どんどんぱふぱふ
ということで、次回は今回のまとめです。
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