ある日、ふと気づいたら顔がふくらんでいたのに気づいたのです。

いや、わかってはいたのですが、見ないようにしていたというのが正確でしょうか。ここ数年の蓄積が、にわかに物理的な重みになって迫ってきました。

そこで、スマートウォッチをつかって減量の過程を連載で紹介していこうと思うのですが、ここでおじさんのBefore/Afterの写真を載せたりすることはしません。

みなさんにお見せするのは「データ」です。

移動平均をとってみる

ダイエットをしていてよくあるのが、毎日体重計にのって「増えた」「減った」と一喜一憂することです。

でもこれ、じつのところあまり意味はありません。一日一日の変化は、ほとんどその日になにを食べたか、どれだけ水分をとっているかというバランスで決まっているからです。ようは、水の出入りですね。

「運動しているのに体重が増えた!」と驚くわけですが、単に水を飲んだりお腹に食べたものがたまっていればそれはそうなるに決まっています。

当たり前のことに一喜一憂するのはもったいありません。そこで、移動平均を取って、毎日の水の出入りによるデータのバタつきを消してよりゆるやかなカーブを描いてみましょう。

移動平均は単純に、基準日を t 中心にして、前後の日付を平均することで得ることができます。数式で書くとこのようになっていて、ある日 t の体重を w(t) として、たとえば5点移動平均なら n=2 にして前後の平均をとるわけです。

ダイエットを始めて最初の一週間ちょっとのデータに、5日移動平均を赤線で加えた図がこちらです。縦軸はダイエットを始めた日の体重に対する差なので、基本ダイエットが進んでいるならマイナスになるのですが、実際、-3.2kg から -3.5kgで推移していますね。

そして、移動平均の効果で、極端に上がったり下がったりしているところは滑らかになっています。これがゆるやかに下降してゆくことを目指すわけです。

ところで、今回つかっているMisfitスマートウォッチ自体では体重は測れないのですが、Misfitアプリ内では毎日のデータを入力したり、ほかのスマート体重計と連携することができます。

次回はこのデータを、毎日の消費カロリーと比較してみましょう。

Week 1: -3.28kg (5日移動平均値)