通信技術的に次世代な完全ワイヤレスイヤホン、来たる

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10月27日、28日。東京・中野サンプラザで、秋のヘッドフォン祭 2018が開催されました。今年でついに10年め22回め。初回の秋のヘッドフォン祭2008は中野サンプラザの15階1フロアを使っていましたが、いまや6階・11階・13階・14階・15階の5フロア! 国内メーカー製のヘッドホン・イヤホンだけではなく、海外製品も多数展示・試聴できるとあって、多くのオーディオファンが訪れていました。

イベントの方向性上、数十万円といったプライスタグをつける工芸品的ヘッドホン・イヤホンも多く展示されますが、Modul的に注目したいのは完全ワイヤレスイヤホンです。

完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際、最も重視すべきポイントは「音が途切れにくい」ではないでしょうか。だからこそ、より安定した通信を行ってくれる技術がウェルカム!

会場を見て聴いて回っていて、「これは」と目に入ってきたのがFUNOHMのF2。2018年11月下旬に発売される新モデルです。キーテクノロジーはクアルコムのQCC3020。完全ワイヤレスイヤホン用に設計されたBluetoothチップを搭載します。

従来の完全ワイヤレスイヤホンはスマホ・DAPと親機がBluetoothでつながり2chぶんのデータを転送し、親機と子機もワイヤレスでつながって1chぶんの音声を通信するシステムが一般的でした。このタイプは子機側の音が途切れることが多く、また親機のバッテリーが切れやすいといった事態に陥りがちだったんです。

水分をたっぷり含んだ頭部をぶち抜けるほどBluetoothの電波は強くありません。仕様上仕方ないんですけど、お客様に「有線とは違う」という言い訳は通用しません。そこでBluetoothチップメーカーでもあるクアルコムがとった手法がTWS Plusです。

Snapdragon 845を採用したスマートフォンのみとなりますが、右側と左側それぞれに1chずつの音声データを流せます。左右のイヤホン間での通信は行わないために、音切れがしにくいんですね。

またSnapdragon 845以外のSoCを使ったスマートフォンと接続したときは、右側と左側のイヤホンの親機・子機の役割が定期的に切り替わるため、バッテリー消費が平均化するというメリットがあります。

時間がなくて実機の試聴はできなかったのですが、気になる1品であることは確か。今使っているEARIN M-2のバッテリー性能が低下してきたらこのタイプ&最新Androidにチャレンジするかも。

後悔しないための完全ワイヤレスイヤホンの選び方・2018秋

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Bluetoothイヤホンが売れています。まじ売れています。

2018年10月1日調べの価格コムのイヤホン・ヘッドホンランキングは1位から10位を超えてその先までBluetoothイヤホン&ヘッドホン。BCNランキングも1位3位5位6位8位9位とBluetoothイヤホンがひしめき合っています。

9月に開催されたオーディオテクニカの新製品発表会でも、Bluetoothワイヤレス機の売上が昨年比3倍弱と大きく伸びていることをアピールしていましたし、ほかの企業からも近しいお話を聞きました。

ヘッドホン端子を排したiPhone 7が登場した2016年のときは、まだ有線イヤホン全盛時代。

しかし2年で、大きくシェアを伸ばしてきています。確かに便利ですもんね。ワイヤレスイヤホンとヘッドホン。