やついいちろう(エレキコミック)さんが主催するお笑い&音楽フェス、「YATSUI FESTIVAL 2019」に参加してきました。
というわけで、今回は生のステージを拝見したアイドルのライブレポートをお届けいたします。
大雨への警戒情報が気象庁から発せられる中、渋谷の繁華街を舞台に全13箇所で開催される「YATSUI FESTIVAL」はお笑い・アイドル・バンドといった様々なジャンルを一気に楽しめるサーキット型のイベント。アイドルファンにもおなじみのイベントとなっています。
お目当ての出演が被ってしまうこともあり、自分なりのタイムテーブルを組むことも楽しみであり悩みでもあるわけですが、私が初日に見ることが出来たのは以下のグループです。
- predia
- EMPiRE
- フィロソフィーのダンス
- GANG PARADE
1.predia
「可愛いだけじゃ物足りない、大人の遊び場へようこそ」をキャッチフレーズにする6人組グループは、その言葉通り、27歳から30歳のメンバーで構成される大人アイドルグループ。そのセクシーさが取り上げられがちですが、10年近い活動歴からくるパフォーマンスの完成度と個々人のスキルの高さはアイドル界広しといえども屈指。
雰囲気たっぷりに始まったステージは、2曲目「The Call」で一気にテンションを高めていきます。熟れた煽りで客を盛り上げると、6月12日にリリースされた新シングル「NAKED」に収録されている「One More Starting」「花鳥風月」を披露しました。
特筆すべきは、その表情。一切のスキがない。楽曲の世界観に没入した彼女たちのパフォーマンスには思わず見惚れてしまうほどでした。
時間が経つのを忘れる、とはこのことで、妖艶極まるprediaならではのステージを堪能させていただきました。
2.EMPiRE
今やアイドルの枠を飛び越えた活躍を見せるBiSH擁する事務所WACKにおいて、急先鋒となっているのがEMPiRE。先日はマイナビBLITZ赤坂公演を即完売させるなど、その勢いは留まるところを知りません。今回のYATSUI FESにおいても渋谷を代表する大箱であるVISION(全フロアを開放してはいないとはいえ)を通路の隙間さえないほど埋めていたので、やはり勢いを感じました。
エージェント(ファンの総称)の熱狂は1曲目「EMPiRE is COMING」から早くも最高潮といった雰囲気。お馴染みとなった「S.O.S」においては、その軽快さで寿司詰め状態のフロアを盛り上げていきます。新メンバー NOW EMPiREが加入して初めての楽曲である2nd シングル「SUCCESS STORY」は疾走感のあるアッパーチューン。
「FOR EXAMPLE??」と「MAD LOVE」では詰めかけたエージェントを待ってましたとばかりに一体となって跳ばせたかと思えば、名曲「ピアス」では逆にエモーショナルな雰囲気に包み込みました。そこからまた「Buttocks beat! beat!」となれば、もうフロアの感情はグチャグチャです。
天衣無縫なグループを象徴するステージングでした。
3.フィロソフィーのダンス
アイドル界において一際稀有な存在感を見せるのが、このグループ。圧倒的な音楽性とそれを十全に引き出す表現力、そしてハイレベルな歌唱力はグループの垣根を越えて幅広い支持を得ています。
まずはしっとりした「夏のクオリア」でスタート。アイドルの夏曲といえば弾けるような元気さをイメージしますが、この曲は極めて大人の雰囲気。フィロのスにしか創れない空間を一気に形成します。かと思えば、「ラブバリエーション」では、らしさ全開でファンキーな雰囲気を作り上げました。「アルゴリズムの海」はオリエンタルな雰囲気、照明効果と相まって幻想的な空間でした。
そこからはもう、フィロのスならではの世界観。ブラック・ミュージックを源流に持つ彼女たちの音楽性が全開に。日向ハルのパワフルさ、奥津マリリの艶っぽさ、佐藤まりあの素直さ、十束おとはのハイトーンといったそれぞれの特徴的な声色が最大限に生かされた楽曲の数々が展開されました。「ライブ・ライフ」「コモンセンス・バスターズ」「ダンス・ファウンダー」といったノリの良いラインナップには、ヲタクの垣根を越えて大きな盛り上がりを見せたフロアとなりました。
4.GANG PARADE
大阪野外音楽堂と日比谷野音という大箱での単独ライブを成功させたGANG PARADE。秋には1000人規模のホールツアーも控えるなどメジャーデビュー以降、その勢いはまさにうなぎ登りです。
まずは圧倒的なアンセム「Plastic 2 Mercy」を挨拶代わりにブチかますと、フロアのテンションは一気に最高潮に。2曲めには最近の定番曲となった「Jealousy Marionnette」、そしてお馴染みの「BREAKING THE ROAD」とアッパーチューンを3曲続けて、ギャンパレらしさを見せつけました。そして、MCを挟むことなく披露したのはメジャーデビュー曲「ブランニューパレード」で、これは万人を元気づける新たな代表曲。メンバーの笑顔に釣られて、見ている遊び人たちももれなく笑顔になります。
その後、「GANG PARADE」「Are you kidding」「Beyond the Mountain」といったお馴染みの人気曲を披露した後、「LAST」へ。この曲は、今思えばメジャーデビューに至るまでの全ての辛苦をエネルギーに変え、そしてこれまでのプロセスと出会った人々の全てに感謝する曲だったのかもしれません。最後はライブの締めで使われることが多いミディアムナンバー、「GANG2」。
常に最新が最高で最強であるギャンパレの面目躍如となったライブでした。
様々なアイドルが一堂に会するサーキット型イベントは、1日かけてじっくりとたくさんのアイドルを楽しむことができるので、とてもお得です。
これからの季節は大型のアイドルイベントも増えてきますので、ぜひYou Tubeでの予習の後、参加してみてください!