「みんなの遊び場」をコンセプトに活動する9人組アイドルグループ「GANG PARADE」が、4月17日にメジャー・デビュー・シングルをリリースすることが決定しました。

2014年に前身となる「プラニメ」が結成されて以来、幾多のドラマから選択を迫られてきた彼女たちが、一つの夢を実現したことになります。

インディーとメジャーの垣根が昔ほど明確ではない昨今ではありますが、「メジャー」による有形無形の支援によって今後の活動の幅が広がることは期待できそうです。

これまで、ギャンパレに触れることのなかった数多の人たちがその音楽に触れる時期が加速度的に増えて行くことでしょう。

そうなると、4月のシングルリリースまでの間、その入口の1つとなるのが先だって発売されたアルバム「LAST GANG PARADE」ということになります。

これまでのファンにとって、この「LAST」には「最後の」という他にも様々な意味を含みますが、今後の露出によってギャンパレを知る人たちにとっては、このアルバムが「FIRST GANG PARADE」。

9人の超個性派集団の本領を思う存分に発揮し体現した楽曲の数々は、どれもが新たな「遊び人」への名刺代わりです。

というわけで、その楽曲の数々をYouTubeでご紹介しましょう。

1.LAST

作詞:松隈ケンタ×JxSxK / 作曲:松隈ケンタ

これまでのギャンパレの歴史を内包し、メジャーへの挨拶代わりの一曲。

エモーショナルなメロディ、感情をぶつけるようなボーカルが感情を揺さぶり、不意に涙を誘う名曲です。

ギャンパレのことを知れば知るほど、泣けてきます。

2.GANG 2

作詞:JxSxK×松隈ケンタ / 作曲:松隈ケンタ

9人体制初めてのシングル曲「GANG2」は、彼女たちの静かな、それでいて力強い覚悟を感じさせるナンバー。

メジャーに向かう快進撃のキーストーンとなった一曲です。

3.Message

作詞:ヤママチミキ / 作曲:松隈ケンタ

「遊び場の明るく楽しい」を担当する一曲。

自然と体が動き両手が上に挙がる文句ナシのポップさで、ライブでも早くも人気曲に。

なお、曲の冒頭のセリフは「メッシ」ではない。

4.HERETIC

作詞:カミヤサキ / 作曲:松隈ケンタ

寂しげな口笛の音色から始まる「HERETIC」は、韓国のムード歌謡を思わせる曲調。それどころか、一度聞いただけでは歌詞さえ聞き取れません。

それでいて哀切極まるメロディが不思議と胸を打つのは、ただのフザケているわけではないことの証左でしょう。

5.BREAKING THE ROAD

作詞:JxSxK×松隈ケンタ / 作曲:松隈ケンタ

聞き慣れた曲でも、アルバムの中に組み込まれ、他の楽曲とつなげて聞くことで新たな一面を発見することができる。新たな生命が吹き込まれることを遊び人は実感しました。

ギャンパレ随一の疾走感を持つこの楽曲は、これからの遊び人にとっても突き刺さることでしょう。

6.Jealousy Marionnette

作詞:テラシマユウカ / 作曲:LyLy

激しい曲調と大人びた歌詞で異彩を放つ一曲。

HERETICが韓国なら、Jealousy Marionnetteはロシアっぽさがあり、事実振り付けにはコサックダンスが取り入れられています。

7. 夜暗い夢

作詞:ユメノユア×ハルナ・バッ・チーン / 作曲:ハルナ・バッ・チーン

このアルバムの中でも、特に風変わりな一曲は天才的野生児ハルナ・バッ・チーンが作詞と作曲を担当。

東洋的な雰囲気の中、花魁言葉らしきものが連なる不思議な世界観の楽曲です。

なお「よるくらいむ」と読みます。「春夏秋冬」という歌詞もありますし、あのHIPHOPユニットがモチーフです。

8. 正しい答えが見つからなくて

作詞:ユイ・ガ・ドクソン / 作曲:松隈ケンタ

ロールプレイングゲーム調の楽曲に乗せ、諸行無常な浮世をもがき進む様を歌っています。

振りもまるでゲームのようですが、初披露の衝撃たるや相当なもので、そのリアクションの正しい答えが見つかりませんでした。

9. CAN’T STOP

作詞:松隈ケンタ×JxSxK / 作曲:松隈ケンタ

今までのファンと、これからのファンへ向けたメッセージソング。

ギャンパレが全てを赦す、無限の慈愛に満ちた名曲です。

10. BOND

作詞:ユメノユア / 作曲:momen

幻想的な世界観の中で、胸を打つリリックが歌い上げられる悲哀に満ちた一曲。

楽しく明るく激しいギャンパレが持つ、もう1つの一面を感じてください。

 

そして、CDには隠しトラックとして11曲目「PALET」が収録されています。

テラシマユウカの作詞によるもので、これまでの道のりを共に歩み、苦楽を共にした「戦友」への思い。

限りない感謝と、これからへの決意と約束。

メジャーデビューは、夢の通過点に過ぎません。

WACKという事務所にいる以上、苦難の道程が途切れることはないのかもしれません。

しかし、鬱蒼とした藪を素手で掻き分けて行くようなガムシャラな推進力こそがギャンパレの魅力。

これからもその手がどれだけ傷つこうとも、彼女たちの行進は止まることはありません。

GANG PARADEの公式Twitter