この狭い日本で数千というアイドルグループがひしめき合う今日、限られた数のヲタクたちに見つかるというのは、実は奇跡的なことなのかもしれません。

だからこそ、ありとあらゆるチャンネルでその可能性を模索するためには「フリー」「セルフプロデュース」という選択肢は大いにアリなのでしょう。しがらみの多い世界ですから・・・

セルフプロデュースを標榜するアイドルも珍しくなくなってきましたが、中でも今覚えておきたいのが「劇場版ゴキゲン帝国」です。

2016年に結成され現在は4人組として活動、白幡いちほ、先斗ぺろ、廿楽なぎ、紫乃ありすという構成。「理不尽と、戦え。」をキャッチコピーにしています。

楽曲や振り付けはもちろんのこと、ブッキング、営業、経理にいたるまで自分たちでこなす彼女たち。

メンバー全員で確定申告用のレシートを貼り付けていた、なんてエピソードもありました。

とはいえ、アイドルの本業を疎かにすることもなく、リーダーで元芸人の白幡いちほを中心に精力的に活動する彼女たちの多面的な魅力をご紹介します。

「ゴキ帝」はYouTuberとしても活躍!

実に今風といいましょうか、ゴキ帝はYouTuberとしても活動しており、そのチャンネル登録者数は現在1.1万人。

アイドル活動の合間を縫って・・・と言いますか、こちらも全く手を抜くことなく2日に1本というペースで動画を更新し続けています。企画動画だけで169本というのは、一朝一夕にできるものではありません。

まさにこの「YouTubeで逢えるアイドル」シリーズにふさわしい存在と言えるでしょう。

最近公開された「【露出高】荒野行動コスプレでコミケあるある!C94」は、16万回再生を突破。

かつてゴキ帝は同じくコミケでハンドスピナーのコスプレをして、話題になったということがありました。その際には同時にQRコードを掲示するなど、プロモーションには余念がなかったのは流石です。

今年のコミケでもまたおおいに知名度を上げたことでしょう。

また、メンバーの先斗ぺろは、TikTokでも活躍。
Twitterに動画を上げたり、SHOWROOMを配信するアイドルは珍しくありませんが、彼女はがっちりとTiKTokを活用しています。

https://twitter.com/PontoPero/status/1027760160532353025

なお、過去最大の再生回数は1年前に公開された動画で、36万回。ここまでくると、もう立派なYouTuberと言えるのではないでしょうか。

内容もアイドルならではのものから、実にくだらない(褒めてる)ものまで多岐に渡っているのですが、それも元々人力舎でお笑い芸人だった経歴を持つ白幡いちほを筆頭にアイデアを出し合っているからなのでしょう。

馬鹿馬鹿しいことも全力でこなす、実にYouTuberらしいアイドルではないでしょうか。

方向性がブレない「ゴキ帝」の楽曲

ゴキ帝のテーマは「理不尽と戦え」。

彼女たちの楽曲は、曲調の差はあれど全てストレスに塗れた現代人に対して許しを与えるかのような内容になっています。

まずは、最初のオリジナル曲「大切なお知らせ」。ヲタクからすれば、この言葉ほど恐怖を覚え、また様々な感傷を呼び起こすものはありません。

「人の金で焼肉食べたい」は全人類の願望をストレートに表現した人気曲。

動画内でメンバーが着用しているTシャツを着ていれば、間違いなくゴキ帝のファン「帝国民」であることがわかります。

激しめのナンバー「売れたいカプリッチョ」は配信限定の楽曲。

私個人のお気に入り楽曲はメロディアスは「I NEET YOU」。

ここまで露骨に「辞めていい、逃げていい」というメッセージを含んだ歌ってあまり聞いたことがなくて、今っぽい応援ソングだなと思いました。

好きなことをやりたいようにやれてる人はきっと少なくて、アイドルだってそうかもしれなくて、やりたいことをできる限りやろうとしているゴキ帝は、すごく優しく感じるんです。

活躍の場を広く、自ら創り出す劇場版ゴキゲン帝国は、間違いなくニュータイプのアイドルです。

「みんなを笑顔に!」というのがアイドルの常套句だとは思いますが、彼女たちは笑顔はもちろん、そうじゃなくても私たちと一緒にもがく苦しんでくれる。

余人を持って代えがたい才能であることは間違いないんですが、時に尊く、時に馬鹿馬鹿しいゴキ帝はアイドル界のセーフハウスと言えるかもしれませんね。

劇場版ゴキゲン帝国のTwitter

劇場版ゴキゲン帝国(@gokigen_teikoku)さん | Twitter