民間の有人宇宙飛行は今まで、アメリカとロシア、中国でしか成功していません。日本も無人ロケットの開発はされていますが、有人となると聞かない話でした。
しかし先日、宇宙ベンチャー企業SPACE WALKERが日本初の有人宇宙飛行のプロジェクト発足を記者会見で発表。
「この研究がうまくいけば、みなさんも宇宙に行くことができます」
なんと、近い未来、一般人でも宇宙に行けるというのです!
SPACE WALKERのスタートメンバーは10名。代表取締役CEOの大山よしたか氏などの若手経営陣のほか、九州工業大学で有翼ロケットの開発を進めてきた米本浩一教授、元日本ロケット協会の淺田正一郎氏など。
そんな彼らが目指す初の有人宇宙飛行は2027年。実現するなら、9年後……そう遠い未来ではありません。自分が生きている間に、その歴史的瞬間に立ち会えるかもしれないのです。
気になる宇宙飛行の内容ですが、まず機体は乗員2名、乗客6名の有翼のスペースプレーン。飛行機のように滑走路から離陸するもので、ロケット型のように垂直に飛び立つものではないのだとか。これなら、飛行機の延長として乗れそう。
そして離陸後は4分程度で高度120kmに到達し、丸い地球を眺めながら3〜4分ほど無重力を楽しむことができるそうです。この重い体から解放される気分は、一体どんな感じなんだろう。
こちらは今年8月末に打ち上げる予定の実機WIERS#014-3。全長1.7mと小さいものだけれど、目の前の機体にわくわくしました。
まだまだ先のことかなと思っていた民間の宇宙飛行計画が、思わぬ近い未来に提示されて驚いた今回の会見。今後も開発のための資金調達や法整備の問題もあり、決して簡単な話ではありませんが、30代の若手経営者たちとロケット開発の重鎮たちが手を取り合ったこのプロジェクトに、夢と希望を託してみたいものです。
そういえば、宇宙飛行するなら健康体でないと不安ですよね。さらに離陸では体重の3倍、戻るときには5倍の負荷がかかるというのですから、9年という十分な時間でダイエットをして、いつ乗れるチャンスが来てもいいように万全な体をつくってスタンバイしておきましょうか。