レンズ沼連載、沼ロケ2日目の第7回、おじさんの人生での教訓は、レンズ沼の中ではまったく機能しなかったという話です。

登場するのは、今回も3人の沼の住人。

  • 松嶋初音(@hatsunex)レンズ沼師匠、7つ道具はいつでも持ってる
  • 荻窪圭(@ogikubokei)デジタル師匠、マウントアダプターではまりました!
  • いしたにまさき(@masakiishitani)沼ウォッチャー、バカみたいなレンズが欲しくなってきた

いしたにまさき:2日目のロケの最初に「マウントアダプターは1日1個が家訓」とか言ってたましたね。えーと、まちがってました!

荻窪圭:ました!

松嶋初音:家訓を書き直しなさい!!!

い:あたらしい家訓は「マウントアダプターは1レンズに1個」であります!

初:あります!

荻:でした!

い:考えてみれば、レンズ代にプラス2000円ぐらいなわけですよ

初:やすい!

い:やすい!

荻:しかも、マウントアダプターとカメラはバヨネットなので、がちゃっとはめこめるけど、M42レンズはねじ込みなので着脱に時間がかかるんですよ。効率的にいっても、1レンズ1アダプターが正解

い:しかもね、私は中古カメラ市場で、実は激しく後悔していたわけです

初:おお!?

い:ZUIKOレンズの横に、PEN-Fマウントレンズで楽しそうなレンズががたくさんあったんですよ

初:あーーーー

い:それ見て思い出していたんですけど、フジヤカメラでZUIKOマウントの横にPENマウント特価!って出てたんです

初:もったいないなあー、1日1マウントなんてケチなこと言ってるから……

い:そうそう!まさにそれ!なんで、おれはあのマウントアダプターを買っておかなかったんだろうかと

初:沼の住民が今更

荻:おお。気づかなかった。PEN-Fマウントレンズがあったですか

い:あったんです、しかも特価

初:ケチったって何にもなりませんよ

い:ぐぬぬですよ

初:以後下手にケチるのはやめましょう!!買って後悔ですよ!

い:鬼がきた、また鬼がきた

初:ハロー!

い:まあ、でも実際そうなんですよ。またフジヤカメラいく交通費を考えろと

初:んだんだ

い:そんなこんなで他にもいろいろといくはずが、喫茶店から出たら、もう夜(笑)

初:暗かった(笑)、あっという間に1日が終わりましたね

 

い:なので、まあきょうは撮影はもう無理かなあ、とか思ってたわけです。でもね!明るさは正義だから!!

初:ふふふ

い:スナップ撮ってみたんですよ。なんか、このZUIKOのレンズ超絶使えるんですけどー

初:マジいいレンズ

X-E3、ZUIKO 50mm / f1.4
X-E3、ZUIKO 50mm / f1.4
X-E3、ZUIKO 50mm / f1.4
X-E3、ZUIKO 50mm / f1.4
X-E3、ZUIKO 50mm / f1.4

い:おかしいんですよ。オールドレンズの味わいとかじゃなくて、もう普通にいいレンズ。しかも、おれこの日2000円しか払ってない(笑)

初:たしかに、普通に現役レンズ感。よかった!いい買い物した!マウントアダプターは正義!

荻:さすがZUIKO

初:明るいも正義!

荻:わたしのカールツァイスは無限遠が出ないので、近い被写体ばかり撮ってボケを楽しんでました(泣)。イルミネーションのボケを楽しむなら無限遠はいらない!(泣)

 

初:結局、その後荻窪さんはカールツァイス用のマウントアダプター買ったんですか?

荻:あのあとですね、帰宅してあのカールツァイスレンズのこと調べたんですよ

初:おお

荻:そしたら、わたしが買ったビオター58mmF2はどうも1950年代のレンズで、どうやら「レンズが古すぎてマウントアダプターと合わない」のではないかという結論に

初:なるほど

荻:M42マウントって途中から、「自動絞り」機構が追加されたんですよ。そのための「押し込みピン」がついていて、これを押した状態でないと絞りが働かないため、普通マウントアダプターはピンを押すための段差がついてるのです。「押し込みピン」以前の古いレンズを装着する時、その段差のせいで最後までねじ込めなくて、レンズとセンサーの距離がちょっとあいちゃうんです。左のいかにも古そうなレンズがビオター、右がペンタックスのタクマーですが、ペンタックスの方はピンが飛び出てますよね。これです。で、マウントアダプターをよく見ると、ネジの奥がちょっと狭くなってるんです。ここでピンを押すんです

い:なるほどなるほど

初:あーーーなるほど。ありますねピン

い:やはり1レンズ1マウントアダプター

荻:ここで思い出したのが、初音パイセンがマウントアダプターをバラしたときに、でてきたあれ

初:なんていうですっけああいうのシャーシじゃなくてワッシャー?

荻:マウントアダプタと、マウント部の間に1枚厚さ1mm弱のドーナツ上の円盤がはいってたのです。あれを外せばいいんじゃないかと思いまして

い:なるほど

初:ほうほう

荻:買いました。新しいマウントアダプターと精密用六角レンチ!

い:すばらしい

初:すごい!!

荻:そして、マウントアダプターをバラし、そのピンを押すための円盤をはずし、微調整したら、オーバーインフ気味ではありますが無限遠がでましたー

初:おおおーーー

荻:ちなみに、この右下に写ってる黒い円盤です。円盤というか、リング。これを抜いてやればなんとか!

初:ワッシャーみたいなやつですね

い:やはり1レンズ1マウントアダプター

初:よかったーー!

荻:かくして、意図せず、1レンズ1マウントアダプターに。。。

初:ええことやないですか

※荻窪さんの撮例

 

い:ところで、オーバーインフの説明は(笑)

初:してなかったでしたっけwww

い:してない(笑)

初:無限遠無限遠言ってるのにwwwww、オーバーインフの説明置いてきちゃってたwww

 

ということで、次回は大事な概念、オーバーインフの説明です。今回はロケ1日目よりも、短くなるはずだったのになあ(笑)。

 

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