「世界を騒がすサイバーテロアイドル」をコンセプトに掲げるCY8ERはけっして、王道アイドルとは呼べないかもしれません。

そのコンセプト通り世間を騒がすような仕掛けを次々と仕掛け、話題をさらっていく様子は、他のグループでは見られない姿です。

しかし、一方でそれは彼女たちが見据える目標を達成するための必要な手段なのかもしれません。

なにせCY8ERはメンバー自身が社長を務める事務所に所属し、ライブ会場やスタッフの手配も自分たちです。プロモーションだって自分たちの発案。

それが最短距離であるかは結果論でしかありませんが、とにかく目標は実現するのだという確固たる強い意志を感じます。

実際にまだ結成間もない彼女たちですが、恵比寿リキッドルームをはじめ大きなハコでのライブを数々成功させています。

彼女たちは、自身の夢を現実的に追っているだけ。CY8ERは、アイドル界屈指の現実主義的理想家なのです。

超個性派揃いのメンバーたち

トリッキーな存在が勢揃いしたCY8ERは、6人組。

グループ全体の魅力ととともに個々の強烈な輝きにも注目されるべきでしょう。

所属事務所 ICIGO STYLE の社長を務める苺りなはむは元BiSの初期メンバーにして、アキシブprojectの発起人というアイドル界きっての優れたプレーイングマネージャー。

ライブ会場の予約から営業活動、もちろん事務所の経営、そしてCYBERのプロデュースまでを一手に引き受けているのが彼女です。

青くさえ感じる白い肌と髪がアイコン。アニメのような不思議な声で語られる彼女の話は、外見も相まって異世界からの声に聞こえますが、CY8ERというグループの未来を確かに見据えた強烈な眼力には吸い込まれることでしょう。

https://www.instagram.com/p/Bdt1oj7ApIr/?hl=ja&taken-by=15rinahamu

 

小犬丸ぽちは、POCHIという名でDJとしても活躍しています。

平仮名と絵文字だらけのTweetからは強い少女性を感じますが、彼女がCY8ERのリーダー。

私服のオシャレっぷりにも注目です。

 

ましろは、2017年に発売した写真集がAmazonのウィークリーランキングでも上位にランクイン。

フワフワした雰囲気とグラビアで活躍するスタイルの良さに騙されるなかれ。数々のアイドルグループを経験してきた苦労人であり、アイドル活動に対する情熱と貪欲さには目を見張るものがあります。

CY8ERの特徴の1つだと思いますが「CHEERZ」を積極的に活用するなど、あらゆるチャネルでのアピールを怠りません。

https://www.instagram.com/p/BblxThTFkVo/?taken-by=mashilo1017

 

藤田ニコルの友達としてテレビ出演の経験があるなぁたんコロ虫は、てんとう虫になりたいという女の子。

虫と人間のハーフを自称し、自らを新種の虫と呼んでいます。虫好きのアイドルはいても、アイドルをやっている虫は世界中を見渡しても彼女1人ではないでしょうか。

自らCY8ERへの加入を志していた彼女ですが、そのキャラクターに苺りなはむが惚れ込んだんだそう。

 

一際身長の高い藤城アンナは、以前はBELLING少女ハートというグループでアイドル活動をしていたハーフ美女。

以前のグループを辞めた後、苺りなはむから直接スカウトを受けたことから加入。

個人活動を自由に行えるCY8ERに可能性を感じたんだとか。

 

そして、最後にご紹介するのが病夢やみい

ミスiD2017に出場し、CHEERZ賞を受賞。それがキッカケでCY8ERに加入した彼女は、身体の9箇所にタトゥーを入れていることで知られています。

ショップ店員とモデルやDJとしても活躍しつつ、かつてはバンド活動もしていた彼女ですが、アイドルとなってからはアーティスティックな存在感抜群。

なお、CY8ER加入時の彼女は31歳ということでも話題になりました。

かなり苛烈な幼少期を過ごしたというエピソードやアイドルに対する思いが『IDOL and READ』に掲載されていますので、ぜひご一読ください。

 

EDMとアジアンテーストが融合した楽曲は、人気トラックメイカーのYunomiによるもの。

CY8ERの前身グループであるBPM15Qから一貫して楽曲を提供しており、個性派集団CY8ERの雰囲気にピッタリ。激しさはないんですが、ユルく盛り上がれる曲が揃っています。

YouTubeで聞ける曲は多くありませんが、クラブ系ミュージックな好きな人はハマる気がしますね

個性的なメンバーが多いので、そちらにばかり眼が行きがちですが、アイドルグループとして楽曲も良いのです。

アイドルを応援する理由は十人十色だと思いますは、私がCY8ERを応援したいと思う理由はその活動から確固たる「覚悟」を感じたからです。その手法が結果的に「炎上」と揶揄されるものだとしても。

順風満帆にアイドルの王道を歩んできたわけではない彼女たちが、夢を実現するために一丸となって、自分たちのスタイルと才覚をもってのし上がっていこうという生き様がカッコよく見えたのです。

周囲が気がつけば、夢の武道館に立っていたということがあるかもしれません。

アイドルという夢の世界において、極めて現実的な方法で理想を実現していこうとする彼女たちの驀進にこれからも注目していきたいと思います。

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