レンズ沼連載、沼ロケ2日目の第4回、オールドレンズではおなじみになる無限遠の話からはじまります。
登場するのは、今回も3人の沼の住人。
- 松嶋初音(@hatsunex)レンズ沼師匠、マウントの数だけ夢がある
- 荻窪圭(@ogikubokei)デジタル師匠、キャッキャ担当
- いしたにまさき(@masakiishitani)沼ウォッチャー、沼用語集が欲しい
いしたにまさき:今回は無限遠の話からです。そこが合ってないと結局ピント合わないという話
松嶋初音:そうなんです
荻窪圭:あ、無限遠が出なくても無限遠にピントがこないというだけで、ピント自体は問題ないのです。超アナログな世界なので
初:撮りたいものが撮れない問題は出ますけどね(笑)
い:ああ、なるほど。合わせておくに越したことはないが、使えないことはないと
初:そうですね。ただ、無限遠合わないと遠くが撮れないですよ。手前は撮れますけどね
荻:そう、風景が撮れなくなります(笑)
初:あと、まずはマウントアダプター調整してからじゃないと、ピントの問題をレンズのせいにしちゃいがちなので
い:あ、それはまずいですね
い:さて、私の方のZUIKOレンズですが、こちらもK&F Conceptのマウントアダプターを買いました。いっぱつでOKでした。
い:で、このZUIKOなんですが、今でもオリンパスはそうですが、医学系で使われておりまして、私のZUIKOもたしかアイソトープとか撮影してたやつです、以前のレンズ人生では。そんなこともあり、なんというか実直なんですよ
荻:はい。瑞光
初:実直なレンズ
い:柔道着きてそうな感じ
初:質実剛健ですね
い:なので、適正なマウントさえ手に入れてしまえば、実にそのまま使えるという
初:いしたにさんのレンズは本当によく撮れる感出てましたね(笑)
い:それでですね。私はオールドレンズはホントにお初だったので、まずはシャッター設定を変更しました
初:あ、そうだ
荻:そうそう、レンズがなくてもシャッターが切れるという設定にしなきゃいけないのです。オールドレンズを付けても、カメラ側はレンズとして認識してくれないのですよ。今のカメラは、レンズ側の電気接点とつながって、あなたはどんなレンズですかって情報をやりとりして、動いてますからね。そういう接点がないレンズはレンズと認めてもらえないという
い:オールドレンズって、その意味ではただの金属とガラスですからね(笑)
初:ちなみに私がネットでNEX-6を買った時は最初からその設定になっていて、前の人もオールドレンズで遊んでたんだなあと思いました(笑)
荻:で、Xシリーズの場合のは……設定で「レンズなしレリーズ」をオンにする、です。そうするとレンズが付いてなくてもシャッターを切れるようになるので、オールドレンズ使用時は必須です
い:ですです。でも、設定でいじったのはそれだけで、あとはなんもしないで、拍子抜けするほど普通に使ってました
荻:ミラーレスは最終的にイメージセンサーに当たった光だけでいろいろ判断するので、大して設定変えなくていいんですよ。これもミラーレスのいいところですよねえ
い:そうなんですよね
初:ですねえ
い:ミラーレスで、EVFがついているだカメラだと撮ってる動作もまったく同じだし、特にFUJIの場合、露出をレンズで操作することも多いので、ホントにほぼ同じ。本来の意味でいうと順番が逆ですが(笑)
初:そうなのですよなんと便利な
荻:EVFだと視度補正が効くので、老眼でも大丈夫だし!
初:大事ですね!!(笑)
い:結局問題はピント合わせだけなんですよね。でもね、あんなものすぐに慣れるんですよ
初:ピントは拡大できないんですか?
い:X-E3はできますよ
初:拡大鏡みたいなの。NEX-6はボタン一個で拡大できてピントばっちきますよ
荻:拡大表示とか、ピーキング表示とか、いろいろ用意してくれてるのがミラーレスのいいとこです
い:でも、あれ使うとシャッターチャンスという意味では機動性が落ちるので、私はあとから確認することの方が多いです
初:まじすか(笑)。私はあんまり感じだことないですね
荻:X-T2は2画面表示機能があるので、片方で構図見ながら、片方で拡大表示できます
い:まあ、拡大使わなくてだいたい合うし(笑)
初:それはいいレンズだからwww
い:そういうことです(笑)。ということで、この時点でZUIKOいいなあと
荻:うん。まあ被写体によりけりですよねえ
初:でもf1.4開放だと厳しそう
い:ピントうっすいですよ(笑)
初:ですよね(笑)
い:でも、開放から使って、まずいときは絞るだけなので、それもFUJIだと操作体系同じなので、なんというか慣れてしまいました
初:ピントについては、特にiPad Proに変えて思いました。解像度上がるとわかってしまいます
荻:猫の瞳にピントの山をもってこようとすると、ガチであわせにいかなきゃいけない(笑)
初:たしかに
い:あと大事なのは、EVFのピント?フォーカス?、なんていうんでしたっけ、あの調整
荻:視度補正
初:おお
い:あれがジャストを目指そうとすると、やっぱり少しずれるんですよ
初:ほえー
い:ちょっとなんですけどね、ひと目盛ぐらい。そこを合わせておけば、拡大しなくても私はいけますね
初:視度補正考えてなかったかも、見たまま撮れるので、拡大せずに撮っていると結構ピンゆるかったりする写真の人おおいなあと感じてしまって
荻:たぶん、視力がいい人はいぢらなくてもOkなのです。補正いらず
い:そうそう、まさにそれです。私は視力そもそもよくないですし、老眼もはじまっているので(笑)。最初に視度補正合わせておくと、あとが楽です
荻:視度補正って、EVFのモニタ面にピントを合わせる作業なので、写真のフォーカスとはちと違うのです
い:違いますね
初:そうなんですね、そこはなにもいじってないなあ
い:だから普段はなんとなくなんです。どうせAFだし
初:(笑)
い:ただ、明るいレンズで、マニュアルでジャストで合わせようとすると、そこも調整した方がシャッター押すまでのストレスが軽減したということです
荻:で、視度補正の簡単な合わせ方は、EVF内のシャッタースピードなどの撮影情報がくっきり見えるように調整する。それでOKです
初:なるほど、本当に目がいい人は気にしなくていいという理由がわかりました(笑)
い:私の今の話は、f1.4開放でジャストで手動で合わせようとするという特殊な状況なので、普通はそこまで気にしなくていいと思います
初:ですね!
い:ただ、もしオールドレンズ使っていて、なんかうーん?とか思ったら、視度補正を疑ってもいいという程度ですね。特に老眼ズは(笑)
荻:まあ、視度補正がシビアになるのは、40歳すぎてからですよ!
い:まさに
初:(笑)
荻:目の衰えは機械に補ってもらえ、が基本です
い:さて、そろそろ新宿いきましょう
初:団子も食ったし(2回目)
荻:フジヤカメラには妖しいレンズはないので、妖しいレンズを求めて新宿へ!
ということで、やっとフジヤカメラを出ました。次回はまたしてもレンズ沼聖地の新宿です。
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