Kindleが日本版のKindleストア開設5周年を記念して対象書籍の50%オフキャンペーンをしていますが、 Kindle、電子書籍ときたらチェックしたいのがIT・テクノロジーの分野の書籍です。

最近Amazon、アップル、Facebookといった企業の動きや立ち位置がさまざまに変わっているのは、ここ数年の業界の動きや背後の話題を読んでいるとまた違った見方ができます。

そんなときに読み返したいのが、日経BPが精力的に翻訳して日本に紹介したアップル、Amazon、Facebook関連本です。

まず代表的なのが、スティーブ・ジョブズのプレゼン力から、アップルのイノベーションの性格に迫った「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」、そこからさらに一歩踏み込んでアップルという会社の考え方やイノベーションのスタイルについて解説した「スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション」そしてアップルのデザインの哲学をデザイナーの視点から読み解く「ジョナサン・アイブ」の3冊です。

すでに多少時間がたち、ティム・クックのアップルに変わってからもその基本的な遺伝子はこれらの書籍に書かれたままですし、ここ数年のアップルの決断や分かれ道をここから考え直してみると腑に落ちるところもあります。翻訳がとても読みやすいので、おすすめです。

最近、どんどんと拡大して企業としての構造を変えつつあるAmazonのルーツを知るのでしたら、「ジェフ・ベゾス 果てなき野望」がおすすめです。

本書は “The Everything Store” という原題の書籍が登場した際、ジェフ・ベゾスの奥さんが批判したことで話題にもなりました。

もう一度、いまの視点で読み直したいのが「フェイスブック 若き天才の野望」です。

本書の原書が登場したのは2012年、Facebook誕生から6年たち、やがてはGoogleにかわる「第二のインターネット」を生み出すのではないかと言われていた時期です。そしてそれから5年が経過して、Facebookの野望は実現した部分もあるものの、VR方面の展開やアメリカ大統領選でのフェイクニュース蔓延の責任など、想定外の進み方をした部分もあります。でも、ザッカーバーグはいぜんとして、この本で描かれたザッカーバーグのままなんですよね。

 内容的には数年経ったものの、膨大な取材で書かれたこれらの本は今後数年の流れを読み解くための基本情報が散りばめられています。5周年で半額になっているタイミングにぜひ、御覧ください。