HHKB Professional BT、タニマチレビューのあらすじ!

・1996年から発売され、日々キーを打ちまくりなプログラマー、エンジニア、ライター、作家の瞳孔が「大好き…」とハートマークになっちゃうキーボードがある。それがHappy Hacking Keyboard(以下HHKB)シリーズ。
・僕も2000年頃、友達に借りて使ってみた。でも当時は、カチャカチャカチャ….ッターン!なタッチタッチここにタッチなキーボードが好きだった。あとテンキー必須。
・最近、今まで使ってきたCHERRY MXスイッチ・青軸の有線キーボードが壊れたので、積んでいたBluetoothの黒軸キーボードに変えたら打ち漏らしが増えた。なんだこれ、重い。キーが重い。
・とFacebookにポストしたら、バード電子・斉藤さん経由でHHKBを作っているPFUの方から「どう?タッチしてみない?」
・そういえばModul.jp(このサイト)のタニマチだったPFUさん。

という流れで、ウチにやってきましたHHKB Professional BT。タニマチPRとしての記事、書いていきます。

文字を入力する上で必要なキーをコンパクトにまとめた小型キーボード。それがHHKB最大の特徴です。テンキーレス。ファンクションキーレス。(基本設定時は)DeleteキーもInsertキーもFnキーとの組み合わせで使えるようになっています。

フットプリントはちいさく、文字キー部分から横においたマウスまでの距離が近い。ひたすらに命令文や主語や感嘆符や草を入力する人がこのレイアウトにハマるともうほかのキーボードは使えないと、一部で語り継がれているそうで。

キーの数を少なくする→キーボード上の情報を限定することで、ノイズをカットして入力に専念できるという尖ったアイテムなんですね。

さすがにカーソルキーがないのはキツい思っていましたが、HHKB Professional BT(Bluetooth接続)、HHKB Professional Type-S(有線接続最上位版)、HHKB Professional JP(有線接続版)の日本語配列モデルおよび、HHKB Lite 2にはカーソルキーが備わっていましたありがたや。

ここ、大事なのでもっぺん書きます。日本語配列モデルもしくはHHKB Lite 2にはカーソルキーがありますよ。矢印キーなんてそーそー使わない、そして英語配列サイコーという方は、迷わず納豆そば!、じゃなくて、迷わず英語配列モデルを選ぶとシューワキマッセリー。

 

肝心カナメのキータッチですが、ああ。ああああ。口溶けのいいスライス系かき氷を食べているかのようなこのふんわり感。初期荷重はやや固めで押しはじめは多少の重みを感じますが、最初からふわふわしてしまうと入力ミスを誘発してしまうんですよね。

そしてストロークはしっかりと、深い。

芯を感じさせるしなやかさといいましょうか、底付き感も控えめです。入力時のノイズも控えめ。

自宅で、一人での作業が多いため、個人的にはカチャカチャしていい派ですが、周囲への影響を意識しなくてはならない会社のオフィスやコワーキングスペースにおいて、低ノイズな構造は大事でしょう。

1週間ほど使ってみての感想ですが入力ミスが大幅に低減したのと同時に、肩こりも低減しましたね。

キータッチの差。そしてHHKB Professional BTの側にマウスをおける、腕の移動距離を短くした状態で操作できるようにしたのも効いているかもしれません。

なお自宅ではこのHHKB Professional BTとUSBテンキーボード(TK-TCM015)に普通のUSBマウスをあわせていますが、テンキーをディスプレイ側に置いておけるメリットを活かしています。

HHKB Professional BTには2段階のスタンドがついています。体格や、腕の長さや、手の大きさや、椅子と机の高さのバランスでベストなポジションは異なります。しかし一番高い状態にしてガシガシ入力してもたわみ感はゼロ。フレームといいますか、外装部の剛性が高いのでしょうね。

Bluetooth駆動のため、別途電池が必要になります。単3電池☓2本。microUSB端子でPCなどから給電することも可能です。

注意点としては、有線接続での操作はできないところ。あくまで給電専用です。自宅でデスクトップPC、自宅でノートPC、外出先でiPadといったようにマルチで使いたい人はご一緒に「HHKB Professional BTはBluetooth接続専用機」と唱えましょう。

 

iPadと合わせてみると、こんなにもテキスト入力に適したマシンだったかと涙、涙の物語です。

うえのコはiPad mini 2でもう何世代も前のもの。レスポンスも悪いし二軍落ち。ベッドサイドでのYouTube/Kindle専用マシンとなっていましたが、入力UIが変わることでまだまだ戦力となることがわかりました。

ただし、余計なモノはつけないという設計ですから、スタンド代わりとなるパーツはありません。スタンドとなるSmart Coverのような保護カバーを使うのでなければ、タッチ感を二の次にしてUniversal Mobile Keyboard(マイクロソフト)みたいな製品をつかうといいのかな、と感じること、ありましたね。

ただしただし、使用する場所、環境によるところも大きい。新幹線、そしてJR普通列車のグリーン席で使ったところ、アイソレーションキーボードは車体の揺れに合わせてやっぱり入力ミスが発生しやすくて。ストローク量の多いHHKB Professional BTはほぼ問題ナシ。また宿泊先でもガシガシ入力するとなると、HHKB Professional BTの優しいタッチが欲しくなります。

もー、ノートPCと一緒に持ち歩いてもいんじゃないか。とまで考えちゃうほどですよ。惚れました。

ぶっちゃけお値段は高めです。HHKB Professional BTは2万9,700円(記事執筆時Amazon調べ)となっています。

でも優しいタッチのキーボードがほしいと願うのであれば、HHKBにダイブする価値はあります確実に。

入力ミスからくる時間のムダと思考の阻害をカットできる業務用アイテムとして優れた逸品。愛し続けている人がいるのも、わかりますね。