その昔、天丼は高級食でした。

少なくともぼくは若い頃、何かとくべつなことでもないかぎり、天丼を口にするなんてことはありませんでした。

それがどうですか。いまや、毎日でも気軽にふらっと食べられるじゃありませんか。

そうです、「天丼てんや」のおかげです。

ありがとう、てんや、ありがとう。

おかげで天丼が「ふだん着の食べ物」になりました。心からリスペクトしております。

てんやでは、ぼくはもっぱら「天丼&小うどんセット」をいただくことにしています。

並盛の天丼だけだと少し物足りない感があるのですが、そこに小うどんを添えることで、おなか的にも味のバラエティ的にも、何かいろいろ食べたよなあっていう幸福感が得られます。

看板メニューの天丼には、海老・きす・イカ・かぼちゃ・いんげんと、5種類の天ぷらが乗っています。

とりわけ、イカの柔らかさと海老の歯ごたえはなかなかのもの。天丼は最低限こうでなくっちゃあいけません。

そして、小うどん。あったかいのと冷たいのが選べますが、あったかいほうが好きです。少し細めの麺と控えめな味の出汁は、天丼の味を邪魔することなく寄り添うのです。

天丼(並盛)が500円、セットの小うどん250円。合計750円で結構おなかが膨らみます。

しかも、いつ食べても味にハズレがないのがうれしいんですよね、ほんと。

コスパ度 ★★★★★
満腹度 ★★★★