すでに大きな話題になっていますが、ツイッターが全面的に画面の見た目を刷新し、ユーザーのプロフィール画像が丸形に表示されるように変更されています

元から丸に近いロゴなどを使用していたアカウントはあまり影響を受けなかった反面、四角を基調としていたアカウントは見た目が微妙になってしまい、変更を余儀なくされているところも多いようですね。

こちらは、むしろしっくりときている浅田飴さん。それに対して四角を意識してデザインしていたタカラトミーさんはご立腹のようです。

ところでこの変更、ツイッター上にアップロードされている画像は四角のままで変更がないものの、サイト上で見たときに丸になるように処理が施されているだけですので、Chromeブラウザで表示を元に戻すための拡張機能を作った人がでてきました。それがTwitter Debubblerです。

この拡張機能をChromeに追加するだけで、画面の表示を元に戻すことが可能です。

 

たとえば、このように丸くなっていたプロフィール画像が…。

このようになります。細かいところをみると、角が丸くなっているツイート入力欄や、上部のホームアイコンなども元のものに戻っています。

どうしても新しい見た目が嫌だという人は利用できますが、あくまで現時点のツイッター表示に修正を加えているだけですので、今後も継続してこの拡張機能が有効でありつづける保証はありません。慣れるまでの中継ぎに、あるいは四角アイコンでスクリーンショットの撮影などを進めていた人などは参考にしてみてください。

なぜ、四角から丸へ?

ツイッターはこの変更について、曖昧な言葉でしか説明していません

Also, rounded profile photos make it clearer to see what’s being said and who’s saying it.

丸くなったプロフィール画像によって、何が、誰によって発言されているかわかりやすくなりました。

ユーザーインターフェースというものは、流行り廃りがあるもので、たとえばアプリの世界では、実世界を模倣したテクスチャやボタンをつくる「スキューモーフィズム」が流行った時期もあります(音楽アプリのUIに、ラジカセのみためのボタンを採用したり、メモ帳アプリの見た目が物理的な紙に似てるというのはその一例)。

スマートフォンの解像度が向上するとともにスキューモーフィズムが廃れたように、今回の「四角から丸」への移行はメッセンジャーアプリと深い関係があります。丸は、メッセンジャーにおける人の発言に似ているからですね。

四角がコンテンツとしての写真であるのに対して、丸は人を表象しているという、それとない区別をつけているのだと思われます。そして長い目でみれば、何万というプロフィール画像のデザインもまた、それにあわせて緩やかに変わらざるを得ないのです。

Twitter Debubblerはそういう意味では、時が進んでいないふりをしている、ちょっとした遊びのようなものなのです。