30万超えのボディを何に使っているんだ、というおしかりは余すことなく頂戴いたします。
いくらフルサイズといっても高画素機は暗いところに弱い。そう言われた時代も終りを迎えつつあるみたい。キワッきわのところまで描写する解像度を持ちながら、ISO値を上げても破綻が少ない。さらにはボディ内手ぶれ補正で三脚いらず。そんな高画素・高感度・手ぶれ補正という3本の矢を集結させたα7R III。これは気持ちのいいカメラですわあ。
腰を落としてー、脇をしめてー、レンズ支えている側の肘を身体につけてーとか、あれこれやらなくてもOK。ささっと構えてシャッターを切るだけでOK。画像を見るとあら不思議。うまくなったかのような気持ちがムッシュ!
高画素&高感度の両立は2015年生まれのα7R IIや、2016年製のK-1から芽生えていたように記憶しています。また2017年式D850も風神雷神揃い踏み。でも、外に持ち出して、シチュエーションを問わずカジュアルに使えるのはα7R IIIが初めてかもしれない。
カメラボディを選ぶときの基準値は人それぞれ。僕は真っ先に高感度撮影時の低ノイズ性能を重視しています。純粋なライターですが、写真撮影を行う現場も多い。しかもクリップオン以外のストロボを使えないこともあり、外光・室内光だけでもザラつきの少ない写真が撮れるかどうかをジロり。
現在愛用しているのはニコンのD750。JPEG撮って出しでもISO6400ならなんとかイケる。LightroomでいじるならISO12800 RAWも許容範囲。買い換えるとなると、ISO12800の撮って出しが常用できればいいな、と考えていました。3年ちょい使っていますが、仕事道具としてはあまり不満はありません。
でも1週間ほどお借りしたα7R IIIを使ってみた。こんなん惚れるに決まってるじゃないですか。なんすかコレ。ISO65535 RAWから起こしたものとは思えません。そりゃーノイズは浮いてますよ。でも40インチ級4Kモニタで全画面表示でもしなければ問題ないでしょ。点光源しかないのにここまで撮れるって。こんなん惚れるに決まってるじゃないですか(大事なことなので(以下略
ま、RAW現像時のノイズリダクション切ると赤飛蚊に覆われちゃうんだけどね。それは、それ。
僕の記憶に間違いがなければ、α7R IIより手ぶれ補正力が高まりました。さすがに通路の手摺によりかかったし、セルフタイマーも使ったけど。
で、本題です。
酒が好きです。飲み会が好きです。テーマなく、タメにもならず、後腐れないバカ話をしながらグラス傾けるのが大好きです。そんな居酒屋で使いやすいカメラってなんだろうと探し求めていました。スマホでいいのはごもっとも。でも、専用機でステキに撮れるのがあったらいいよね。ムーディィな雰囲気をかもそうとしているのか光量が少ない席も多いし。
で、持っていきました。α7R IIIを。
艶! ホッピーの瓶やグラスの中の氷をここまで綺麗に撮ってどうすんだ! なおカメラに詳しくないダチが撮ったもの。誰でもポチッとなで撮れる。これ大事。
口が滑りやすくなるめほりさんほろ酔いタイムです。
シャウエッセンが欲しいだなんて贅沢は敵だ。
背景も何もかも整理ナシ。ずぼらでもいい。たくましく飲んでほしい。
背景にワンピースのどん!を入れたい。
グッと黒が粘ります。立体感を作る陰のグラデーション。
見える。時が、年輪が、地層が見える。
海を焦がす業火なう。
いいんじゃない? いいんじゃない? そこまでボケなくてもいいとは思う(バランスとしてはAPS-Cフレームがいいと思ってる派)けど、酔っ払った状態でなんとなくシャッターを切ってもシャープに撮れるっていいんじゃない? (レンズは大きいけど)ボディが小さくて軽いのもポイント。一眼レフボディだとかまえるときに「よっしゃ」という気持ちが必要だし、フレーミングにも時間かかる気がして。慣れ次第かもですが。
もういくつ寝るとCP+で、巷のウワサによるとα7 IIIやニコン、キヤノンのフルサイズミラーレスが出るとかでないとか。
居酒屋におけるα7R IIIの飯テロ性能はトップをひた走れるのでしょうか。それともしのぎを削るライバルが登場するのでしょうか。楽しみ。