渋谷・百軒店において、現役アイドルがママを務めるとして話題の「ヤングスナック-芹奈-」。
その芹奈ママへのインタビュー、前編に続き後編をお届けします。
アイドルとスナックのママを両立するのってやっぱり一筋縄ではいかないようです・・・
ースナックを始めてよかったこと、辛かったことはありますか?
辛かったことは、単純に睡眠時間がない(笑)
二足のわらじってすごく難しくて、曲を作ったりライブだったり、主催イベントも月に1回あるので、その準備をスナックの営業前にしないといけないんです。
私、アイドルをしてたこともあって、決まった時間に働くルーティンっていうのがなかったんですよ。
ずっと決まった時間に拘束されているってことがなくて、それになるまで、少し辛かったですね。
それで音楽のほうがおろそかになってしまって事務所に怒られたりもしました。
あとは、思ってた通りに楽しいですね。
ー想定していなかった、良かったことってありましたか?
一人暮らしを始めたんですけど、お店でその話をしてたら皆さんが協力してくれて、家電とかをお店に届けてくれたんです(笑)
それがすごい助かってますね。掃除機が届いたり。スナックをはじめたら、家電がもらえた(笑)
今までは大きいプレゼントあげにくいじゃないですか、持って帰るの大変かなとか。でも今はお店に送ってくれたらいいんで(笑)
あとは、百軒店の町内会があるんですけど、私そういう関わりがなかったんです。
でも町内会長さんがすごく良い人で、町内の人を連れてお店に来てくれたり、百軒店の半纏をきてお祭りにも参加したんですよ。そういうのがすごい楽しいですね。町内のつながりができたこと、新しい人脈ができました。
音楽をやりながらスナックをやるってことに理解をしてくれる町なんです、百軒店って。
ーお店の悩みはありますか?
毎日楽しいんですけど、料理がネタ切れしてきました(笑)
おばあちゃんに料理を習ってたんですけど、最近は実家が遠くなってそれもできなくなってしまったので、それがヤバイなってかんじです。
ースナックのママをされていることをご両親はなんと?
両親とは本当に仲良しなんですけど、グループ(ウルトラガール)を卒業したのも言ってなかったんです。仕事としてやってるから別にいいかなってスタンスだったんです。
でもお店を始めるって結構大きなことなんですけど、バタバタしているうちにちゃんと言わないまま時が流れてしまって、オープンのギリギリになっちゃって。
そしたら、パパとおばあちゃんが心配しちゃって、上の人と会わせろと(笑)
だから、店長とオーナーに来てもらって、地元のルノワールで家族と話し合いをしました。
パパは最初怒ってたんですけど、最終的には認めてくれて。今は本当に応援してくれてますね。
パパとママはまだお店には来てくれてないんですけど、パパのお兄ちゃんは来てくれました。
自信を持ってもらってるのかな。
ー現在の夢は?
大きな夢は「川崎芹奈として売れたい」というのがあって、それは音楽でもよくて、若くしてスナックをしてるって知れ渡るのでもよくて。
その中でも、音楽としては90年代の好きな曲を詰め込んだカバーアルバムを出したいなっていうのがあります。
あと、オールナイトニッポンのレギュラーをやりたいです。
スナックは続けることですね。
あと、30歳くらいになって結婚したら産休とかもらわないといけないじゃないですか。そのためにフランチャイズ化しておきたいなって(笑)
ヤングスナックのフランチャイズ化ですね。やりたい子は意外といるので、バックアップできるくらいにはなりたいです。
ーヤングスナックのママに向いているアイドルって?
アイドルだけがやりたい子じゃなくて、芸能活動を仕事にしたい子ですかね。あと、人と話すのが好きな人。
人と話すのが好きといってもフランクな話が好きな人もいいんですけど、ちゃんと深いところまで入っていける子がスナックに向いているんじゃないかなって思います。
ーしっかりしてるって言われませんか?
言われるんですけど、全然そんなことなくて・・・
(ここで急に店内BGMについてお客さんに話かけるママ)
しっかりしてないですね(笑)
よく「僕たちの20代の頃とはぜんぜん違う」とも言われますけど、必死にやってるだけなので。
ー最後に、ママにとってのスナックとは何ですか?
答えはあるんですけど、私的には「大人の保健室」みたいな感じで。私は、用意してたセリフみたいになるんですけど、昔から保健室が好きで。幼稚園から高校までずっと保健室に通ってたんですよ。別にいじめられてたとかじゃないんですけど(笑)
三時間目の終わりにお昼ごはんを済ませて、4時間目終わって長いお昼休みには保健室に行くみたいな。保険の先生と話すのがすごい好きで。話さなくても良かったんですよ、空間がすごい好きで。
私的にはスナックがやりたいっていうのもそういうところから生まれたのかな。
今回はインタビューのためにお邪魔した「ヤングスナック-芹奈-」ですが、ご飯を食べるだけでもよし。ママを交えて和気あいあいとお客さんたちと談笑するもよし。
アイドルファンの方も多いので、話題に事欠くことはありません。
また、オススメはママの弾き語り。十八番のリストから選ぶもよし、リクエストするも良しですが、目の前でしっとりと歌ってくれますよ。
これもママがアイドルだからこそって感じですね!なお、我々がお願いしたのは、森高千里さんの『雨』でした。
伸びやかで素直な歌声が印象的でした。
普通に楽しいお店ですし、お酒が飲めなくても楽しめます。明朗会計ですし、何も怖いことはありませんしねw
なお、ママはウィスキーや芋焼酎の水割りがお好きとのこと。甘いお酒は嫌いとのことなので、ごちそうする時はご注意下さいね。
▼乾杯できるアイドル:ここは大人の保健室「ヤングスナック-芹奈-」(前編) | MODUL.JP