ロマンスなミュージアムを手に入れたいんだよ!
みなさま忘れているかもしれませんが、本年2017年はVR元年と呼ばれた年でした。○○元年とか○○ジャパンとはいろいろあるよねー。というのは笑顔でスルーするとして、事実、VR HMDが入手しやすくなりましたし、コンテンツも増えてきました。
となると、次はよりハイクオリティな環境を求めちゃうのが人の常。欲の常。
出ますよドンと。右目に4Kパネル(3840x2160px)、左目に4Kパネル(3840x2160px)、合わせて8K(7860x2160px)のVR HMDが! 「Pimax 8K」というゴツいヤツが!
※「8Kの定義と違う」と言われる気持ちもわかる! けども、それもまた笑顔でスルーよろしく!
VR酔いにくさの指標ともいえるリフレッシュレートは、通常版が75Hz。上位版が90Hz。
さあて、コンテンツを動かすためのマシンスペックも凄まじいものになるのではと思ったら、意外にも(ゲーミング向きGPUとしては)ミドルハイのレンジからいける。GTX970、GTX1070、AMD R9 Nano(空冷のGPUでもイケるというのはいい話)からとなっていますよ。
ただ、上位版の90Hzを実現するにはGTX1080ti(できればSLI)が必要みたい。CPUもi7、メモリも16GBとなっています。選ばれしもののVR HMDといえそう。
「90Hzでも少なくない? 酔うんじゃない?」という疑問には、ブレインワープという技術で対応するとのこと。
これはパネルの表示を交互におこなう技術で、実質的に通常版でも倍の150Hz、上位版でも倍の180Hzで映像が描画されているように見えるとか。
従来機との解像度の差は明らか。HTC Viveでも十分だよなーと思っていましたが、キューティクル足りない。ツヤがない。技術の進化は切なさを呼ぶんだなあ。
この「Pimax 8K」。すごいのは解像度だけではありません。視野角が200度という広さを実現しているんです。例としてPS VRは2.5m先の位置に226インチ相当の画面があるように感じられる、視野角90度のシネマティックモードを備えています。固定映像を見たときの「Pimax 8K」がどうなるかの言及はまだありませんが、映画館で前のほうの席に座るのが好きという皆々様におかれましても、ロイヤルな手応えが得られるであろうという期待を胸にいだいてよろしいかと。
現在Kickstarterで資金調達中。8K通常版は499ドルから、8K上位版は699ドルからとなっています。おや? 349ドルの5K(2560x1440x2)版もありますね。コイツでもOculus RiftやHTC Viveより高解像だし、視野角200度実現しているし、リフレッシュレート90Hzだし。アリですね。