ただ、JK用語わからん!のは当たり前で、だって私たちJKじゃないですからね、それで放棄するのも実にもったいないので、せっかくだから、そのJK用語を学生時代を昭和だけで過ごした世代と読み解いてみようというのが、今回の趣旨であります。
つまり、JK用語 VS 昭和フレーズです。
いしたにまさき:ということで、LINEのJK用語動画みました?
オッジ:わかんないですよ。っていうか、一回で聞き取れなかった(笑)
い:JK用語は昭和フレーズに変換可能か?うまくいくかわかりませんが、ポケベルすらない時代とLINEとの比較になれば、これ幸い
オ:変換できませんよ。そもそもケータイさえないんだし
い:見栄を張らないでください、ポケベルもないでしょ
オ:は、はい
い:固定電話はありましたか?、じーこじーこのやつ
オ:というか、小学校の高学年になるまで呼出電話ですから(笑)となりのおばちゃんが「電話よ~」って呼びに来るんです
い:だれ?
オ:連絡網があるんですよ。近所の家どうしが助け合うんです、町内会的なやつですかね
い:へー、本気でそれ知らない(笑)
オ:そうなんですか(笑)
い:公衆電話はあったか
オ:公衆はありましたよ(笑)
い:私はかろうじてじーこじーこの電話があって、すぐにプッシュホンになりましたよ。で、すぐにテレホンカード時代へ。電電公社よりもNTTの世代ですから
オ:クラスの連絡網みたいなプリントを作るじゃないですか。あのとき大半の生徒の連絡先に「◯◯◯子(呼)」って書いてあるんですよね
い:そうなんだ
オ:じーこじーこの電話が家に設置されたときは感動しました(笑)。でも、かける相手がいないから、鳴るのをじーっと待ってたりして(笑)
い:そんなんで女子に電話するとか、そりゃ無理ですな
オ:ですです。もう、公衆電話があるところを頭に入れておいて、なるべく人目のない公園まで自転車とばして行くんです
い:公園に電話??、あ!公園の近くに電話ボックスってあったかも
オ:たぶん、公共の場所だから設置が簡単だったのかもですね。でも、女のコに電話かけても、まず親が出てくる。ここをどう切り抜けるか、が問題で、もうどきどきしてましたね
い:そこはケータイが出てくるまでは、長くそういう時代でしたな
オ:ですね。だから、学校の教室でなんとかコミュニケーションをとろうと。
い:コミュニケーションじゃないでしょ、そんな言葉なかった
オ:たしかに(笑)
い:今回は用語の記事ですから、そこはきびしくつっこみますよ(笑)
オ:えー、なんて言ってたのかな(笑)
い:そのうち思い出してください。さて、こんな話をしていると永久に終わらないので、本題に
オ:話しだしたら50年分かかる(笑)
い:さっきから話がぜんぜん進みませんよ!
オ:すみません
い:で、JK用語動画ですね
オ:見ましたよ、何回か繰り返して
い:このカップルの様子に近いのってなんですかね、交換日記とかになるんですかね
オ:そうですね。交換日記…やったことないけど (笑)
い:まあ、おれもないですね
オ:手紙の交換とかはありましたけどね
い:となりの女子高生に握手してくださいは言われたことありますけど
オ:なんですかそれ(笑)
い:いや、なんでもないです。それで、手紙の交換があったんなら問題ないですね
オ:手紙の交換、ありましたよ。粉薬をたたむやつみたいに器用に折り込んだりとかしてましたね
い:粉薬ってなんだ?、そもそも粉薬あんまり飲まないぞ
オ:え、薬包紙とか使わないんですね…
い:じゃあ、イケてる男子高校生ということでいいですね、当時は頭も白くないだろうし
オ:イケて…ることにしておいてください
い:いや、イケてるって言葉がもうおかしいな、当時はなに?
オ:カッコいいっていうのが流行り始めた流行り始めたころ?
い:ナウいはもう少し後か、ナウなヤング
オ:ナウいは、1970年代の最後のほうじゃないですかね、高校生の頃はそんな言葉なかった
い:じゃあ、かっこいい(手紙を交換する程度の)男子生徒として
オ:はいはい
い:JK用語を昭和の時代にタイムスリップさせてください、古い言葉むずかしいな(笑)
オ:難しいですよ。記憶も薄れてきてるし(笑)
い:で、さっきのJK用語動画には約30個あるらしいので、順番にいきましょう。無理な場合は放棄していいです(笑)。ということで「ま!?」
オ:「ま」って。「ほんと?」ですよね、ふつうに(笑)
い:これは本気と書いてマジ?の省略形か
オ:「まじ」も最近ですよね
い:まじも最近かあー。ところで、ちょいちょいかっこつけるのやめてください、ほんと?とは言わなかったでしょう、ほんまか?、じゃないの?
オ:…ほんまか、です
い:そうだろう!
オ:うそ? はいったかな
い:次!「マジ卍」。卍は難易度高いっすよね。日本語入力変換文化がないとありえない言葉だものなあ
オ:卍って、もう谷崎文学ですよ。それしか知らない
い:なにか読んでますか?
オ:谷崎ですか? わりとまんべんなく読みましたよ
い:おー
オ:卍も、痴人の愛も、春琴抄も、細雪も
い:はいはい
オ:ちょうどぼくらの頃、山口百恵が春琴抄やってたんですよね
い:その話はいいです。次「イミフ」
オ:うーん、意味不明っていう言葉が日常会話に出てくることなかったですよね
い:え!そうなのか!意味不明が若いワードなのか
オ:日常で使わないでしょ。意味不明って
い:使いますよ
オ:ようわからん、とかって言ってたんじゃないかな
い:じゃあ、次!「今どこなう?」。これは好き、くりかえし系は好きですね、私
オ:そうなんですか(笑)
い:ありおりはべりいまそかり、みたいな語感も好き。意味不明ですが、ほら、使うじゃん
オ:繰り返しっていうか、ダブってるやんって。いや、いまは使いますよ(笑)
い:じゃあ、あえて言うと?
オ:いまどこ?ですよね、ふつうに
い:なんか違うな、問題はそこじゃない
オ:あ!いまどこって聞くシチュエーションがなかったわ
い:あー、それだ。そもそも「今」がない
オ:まったくない
い:これは発見ですね
オ:ですね
い:ケータイがないから「今」がない
オ:ですね
い:ないない
オ:ないわー
い:きのうとか、明日とか
オ:今日の夕方は?とか、今度の日曜は?とかですね
い:そういう単位だよ、過去と未来のみ。今はない(笑)。さて、次!「り」
オ:むかつくなー。り
い:(ry、とかあるじゃん
オ:あと、りよ っていうやつはいますね。しかし、了解っていう言葉も、子供同士では使わなかったような
い:LINEスタンプで「了解しました」流行ってるものな、そのワンタップのかわりに「り」
オ:大人の言葉でしょ、了解って。わかった、とか、わあった、とか言ってたなあ
い:わあったで。次!「非表示」、これもないな、そもそも未読がない(笑)
オ:ないですよ(笑)
ということで、あまりにも調子にのって長くなったので、まだつづきます。