「アイドルとはかくあるべし」という固定概念が通用しない時代になりました。
何をもってアイドルかは論ずるだけ不毛という「スタイル戦争」がバチバチに行われているのです。
そんな中で、可愛さを全面に押し出すという王道のスタイルで群雄割拠の時代の覇権を狙うのが「わーすた」というアイドルです。
avexのアイドル専門レーベル「iDOL Street」からデビューした第4弾アイドル。それまでが良くも悪くもavexっぽさを感じるラインナップだったのにたいして、わーすたは全くの別路線。
ただ可愛いってわけではない。萌えを全面に押しだしたものだったのです。
ジャパニーズKAWAIIとSNSを駆使!
わーすたは、2015年に結成されたアイドルグループで、「The World Standard」の略。
世界を見据えたデジタルネイティブ世代アイドルで、日本のKAWAIIアイドルカルチャーを発信しています。
そのルックスは漫画やアニメから飛び出してきたかのよう。定番の制服スタイルやパステルカラーのきゃりーぱみゅぱみゅ的な衣装までありますが、共通しているのは「猫耳」。
おじさんが可愛い、というには憚れるレベルのアイドル性の発露がそこにはあるのですが、柔軟な発想でもってぜひご覧いただきたいです。
歌詞の意味など考えてはいけません。全体として通底する漠然としつつも強烈な存在感を放つ「可愛さ」に身を任せるのです。
衣装だってフワフワでモコモコ。ほら、可愛い。
しかし、お気づきでしょうか。ちゃんと、歌が唄えていることに。
わーすたはただKAWAIIを体現しているわけではなく、可愛いだけのアイドルに食傷気味だったファンにも評価されるだけの実力も兼ね備えているのです。
ボーカルを務めるのはリーダーでもある廣川奈々聖、そして三品瑠香の二人。
どの楽曲もこの二人の歌い出しから始めることで、グっと聴衆の心を掴みます。萌え萌えなビジュアルとは裏腹に力強い歌声でです。
では、先日のTIFの様子をご覧ください。
私にとって馴染みやすいと思われる点は、楽曲がアイドルっぽいというよりはゲーム音楽ぽいということでしょうか。
その点は、ファンの大きな盛り上がりに繋がります。つまり入り込みやすいのです。
意味不明ですが簡単な言葉で構成された歌詞は、コールがしやすいというのもあるでしょう。
たとえば、こちらのインディーズアルバムに収録された「いぬねこ。青春真っ盛り」は、わーすたを代表する人気曲。
ファンと一緒に盛り上がれるパートが散りばめられています。
そして、個人的にわーすたのNo.1楽曲だと思っているのが、「うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ」。
もうタイトルからして狭き門なんですが、1度聞けば2度聞きたい、2度聞けば3度聞きたい。そんな中毒性の強いワードがならんでいて、気づけば口ずさんでいるという恐るべき曲です。
そして現場人気も高い!
この曲が終わると、現場がいい一戦終わった空気になるのですが、それは以下のPVを見てもらうとよくわかると思います。というか「マジでトリケラトプス強い」です。
メジャー第一弾シングルである「完全なるアイドル」は、パンクロックを取り込んだ激しめの楽曲。
私たちにとって嬉しいのは、わーすたの公演は「スマホでの撮影OK」だということ。
デジタルネイティブ世代のアイドルとして、それをガンガンとシェアしてもらってプロモーションしようということなんですね。
そのため、YouTubeにはファンが撮影した動画が数多く存在します。
現場はハードルが高い・・・という方々でも、その雰囲気を存分に感じることができるでしょう。
TwitterやFacebook、LINE公式アカウントの運営にも抜かりがありませんので、インターネットを主戦場にするおじさんたちにも非常に接しやすいのではないでしょうか。
わーすたは今年、フランスで開催されたジャパン・エキスポにも招聘されました。
YouTubeの公式動画に英語の歌詞をつけるなど、海外を見据えたまさに「The World Standard」な活動が実を結びつつある昨今、日本で大ブレイクする日もそう遠くないかもしれませんよ
プレイリスト
▼わーすたスタッフ(@tws_staff)さん | Twitter