入口はこんな感じです。テレビ朝日の「陸海空 こんな時間の地球征服するなんて」とのタイアップになってます。
のれんの向こうが青く光ってます。そこから旅がはじまるのです。
ダイナソーというくらいだから恐竜世界をバーチャルに旅するアトラクション。ユニークなのは、ひとりではなく「6人」で旅に出るところ。
VRというと、頭にすぽっとヘッドセットをかぶり、ひとりで仮想世界は旅立つもの!というイメージが強いわけですが、「アバル:ダイナソー」は6人一組なのです。これが大事な点。
中に入ると中央にフラットなベンチが置いてあり、そこに6人で座ります。
座ると目の前にこんなメカが置いてあります。旅立つためのアイテムですね。
上がヘッドセットですからかぶります。中央は手の甲に、下は足の甲に装着します。
「タイムトラベルメカを身体に装着する」と思えば気分もでるというものです。
わたしはIT系のライターをずっとやってるので、どうしてもその仕組みやシステムや映像クオリティや遅延やそういうことが気になっちゃうのですが、そういうことは忘れてその世界に素直に入り込んじゃうのがお勧め。
さすがにヘッドセットを付けている様子は自分では撮れないので、
最終形態をどうぞ。
こんなカッコいい姿になります。カッコいいんです。
メカを装着して変身した気分というかサイボーグ気分というかそんなだと思ってください。
装着した途端にリアル世界が見えなくなるのでカッコよかろうがなんだろうが関係ないわけですが、ヘッドセットの上に4本伸びているアンテナは位置を伝えるもの。手の甲や足の甲につけている小さなボールもそうですね。
ヘッドセットを装着すると、当然視界がモニタだけになります。モニタだけになっても、同じ部屋にいます。ええ、その部屋の様子がCG化されてそこに描かれているのですね。
じゃあ他の人はどうなのか。6人全員で向かい合うと、他の人は(もちろん自分も他の人から見るとそうなのですが)、いきなりポリゴン。
頭+胴体と手先と足先だけの存在として見えます。
すごいですよこれ。だって、目の前にいるリアルな人がそこに見えてるんですから。
ほんとに見えているのか。それを確かめるためにまず「ハイタッチ」です。
ポリゴン化された自分の手と、ポリゴン化された相手の手を合わせると、ちゃんと体温を持った人の手なのです。当たり前だけど、不思議な感じ。
この儀式が大事で、モニタを通して見ているのは仮想空間だけど、そこにリアルな体温を持った人がいる、ってことを脳が納得できるわけです。
VRの感覚を確認したら「歩いて部屋から6500万年前へタイムトラベル」です。
仮想的な話じゃなくて、ほんとにこの姿のまま別の場所へ歩いて行くのです。
モニタを見ながら。扉はひとりずつしか入れないので、ちゃんと他のメンバーとぶつからないよう気をつけねばなりません。そこがめちゃリアルなんです。
いや、リアルにそこに人がいあるんだけど、目の前に見えてるのは謎の未来っぽい部屋と「人型ポリゴン」なので、仮想世界なのだけど自分も他人もリアルな肉体でこの感覚をすんなり受け容れるとワクワクします。
そして旅のはじまり。
しゅーんと足元の床が空へ上がっていきます(ええもちろん実体はそこから動いてないんですが、ほんとに上がっていくのです)。
そして回りを見渡すと恐竜の世界。
キョロキョロしましょう。下を見ても上を見ても360度どっちを見ても恐竜世界です。これがVRの楽しさ。
あとは筏に乗ったり、指示にしたがって歩いたりしてクライマックスへ。
その様子を写真でお送りしたいのですが、目の前に見えている画像は写真に撮れないし、かといってリアルな姿を撮ってもらっても、身体にメカをつけた大人達が6人立ってるだけなのでそんなのを見せるのも野暮だし、ってことで、ABAL社にいただいたイメージカットをどうぞ。
こんな世界を旅するのです。
白いポリゴンがメンバー。この画像だとふたりですが、実際には自分以外の5人が見えてます。
見えているということはそこにいるってことですから、移動するとき、6人が並んで筏にのるとき、常に人と一緒にいることを意識しましょう。それでもぶつかったりしちゃうもんです。
約15分の旅が終わり、ヘッドセットをはずすと……もちろん現実に戻るわけですが、あれだけ広く感じた場所が実はこんな部屋だったとは、というギャップもまた楽しさ。
VRってヘッドセットをかぶってひとりで楽しむもの(あるいは他の人と一緒にバーチャルな空間にはいって楽しむもの)という印象が強いのですが、「アバル:ダイナソー」は他の人と一緒に体験できるVRなのが良さです。体験感が全く違います。
ハイタッチできるししゃがんでも腕を伸ばしてもいいですし、他の人と触れ合うことも、失敗してぶつかっちゃうこともできます。VRならではの全天球映像を楽しむだけじゃなくて、身体を使った体験になってるところが面白さなのでした。
お父さんと観に来た子供が最後手を握り合っていたとか、お母さんのつけていた端末にエラーが出て他の参加者から見えなくなったら「お母さんがいなくなった」と子供が泣き出したとか、そういう空間を体験するアトラクションならではのエピソードもあったとか。
素直な人はそのまま体験して手を握ったりしましょう。素直じゃない人は脳がダマされる感覚を楽しみにいきましょう。
脳をうまいこと騙して異世界へ連れて行ってくれる体験は一度感じておくべきかと思います。
そうそう、カップルで来るとより仲良くなれるという話なので、もっと仲良くなりたい相手がいたらお勧め度倍増です。
▼会場情報や日時などについては、以下の「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION」のサイトでご確認ください。