万年筆やボールペンは、高級に分類されるものだけでなく、最近だと日常用のものでも手に持ったときの質感や重量のバランスが入念にデザインされています。
ですから試しに手に持つと、どれもなんとなく良いもののように思えるのですが、本当にそれでいいのか確信がもてないということがあるんですよね。
そこで、長い時間の試練をくぐり抜けた本物のデザインを、手の中にもったときの「感触の基準点」として記憶しておきたいわけです。
そうした「手のひらのスタンダード」として、値段的にも無理がないのが「2000年になっても色褪せないデザイン」を目指して1966年に誕生したLAMY 2000。定番中の定番ですね。
もちろん完璧というわけではなく、人によっては手に持ったときの重心がもっと低い方がいい、重さはもっと軽い方がいいなどといった好みがあるはずですが、そうしたときの基準としてちょうどいいのです。
スタンダードなLAMY 2000の場合、4色、ボールペン、ペンシル、ローラーボールと4種類ありますので、好みの入り口から入ることができます。
ペン沼的にいうと、この4つとも微妙に違いますから全部買ってボールペンとペンシルの違いの基準を自分の中に作る…というハマりかたをするのもまたよし。
沼の深みへもまずは一本から。この機会にぜひ。