レンズ沼連載、沼ロケ7日目の第5回、ついにレンズメーカー、レンズ工場の心臓部であるレンズの工程が登場します。感動の上って、なんでしょうね。
登場するのは、今回も3人の沼の住人。
- 松嶋初音(@hatsunex)レンズ沼師匠、カシメ!カシメ!カシメ!
- 荻窪圭(@ogikubokei)デジタル師匠、わりと行方不明になります
- いしたにまさき(@masakiishitani)沼ウォッチャー、レンズレンズレンズ!
いしたにまさき:さて、いよいよレンズ工程です
松嶋初音:イエス!レンズ研磨です!
荻窪圭:研磨工程はみんなで見入っちゃいましたねえ。これ、望遠用の巨大レンズ。すげー
い:これすごかった。荻窪さんとなりでずっとニヤニヤしてました(笑)
荻:いや、もうあれはニヤニヤものでしょう
い:さて、レンズ磨きをニヤニヤ眺めつつ。実はここまででレンズに必要な部品が全部そろったということになるんですよ
荻:肝心のレンズが工場見学の最後に出てくるってのがたまらんですね。途中から「あ、まだレンズを見てない!」と気づいて、いつでてくるのだろうと気になっておりました
い:しかも製品を作るという意味では、ここからこそが工程なんですよね(笑)。今はまだレンズ部品を揃えている段階で、ここからやっと組み立てなんですよ。まだちっとも製品になってません(笑)
初:まだ先がある(笑)
荻:そうそう。レンズを構成する部品ができるところを延々とみてきました
い:です。で、組み立てる前にまだ大事な工程がありまして、まだ組み立てられない(笑)。でも、それがこの日見た光景の中でもいちばんなんていうか幻想的な光景だったという
初:暗闇の中の作業ですね。ほんと、手作業が多いなあ
い:あれ、周囲を暗くしないとレンズについたゴミとか見えないってことですよね
初:ですね。めちゃくちゃ目が疲れそう……
い:でも、それが神秘的な光景になるという、、、気のせいかもしれませんが、若い女性が多かった気がします
荻:さすがにマスクしてるのでアレですが、女性多かったです
初:たしかに!
い:老眼じじいには無理な作業です(笑)研磨したレンズって、そのまま使うわけじゃなくて、そこからコーティングするんですけど、その前に研磨段階で失敗がないか検査するんです
荻:この工程ですね、検査
初:肉眼で作業ってすごい
い:あ、もちろんここはクリーンルームです。このチェックをクリアしたレンズだけが、レンズコーティングされるというわけです
荻:クリーンルームの外から覗いてるだけでもドキドキでした。この辺はすごく細かくて目を使う作業が続いてましたねえ
い:考えてみれば当たり前ですよね。レンズになにか問題があったしたら、コーティングしちゃったら、もう無理(笑)
初:たしかに、埋め込まれちゃう
い:私はあの通路の前に喫茶店が欲しいですよ。コーヒー飲みながら、永久に見ていられる
荻:あれを愛でながら珈琲を飲みたい、と
い:そして、レンズの芯取りです、レンズ精度ではいちばん大事な部分ですね
初:全部が描写力とかに直結しちゃうから大変ですね
い:ここ失敗すると精度が台無しになります(笑)
初:ひいい
い:そして、さらにレンズの検査
荻:交換レンズ1本に10枚以上のレンズが使われてるのだから、それを1枚1枚こうして検査してるってすごいなあと
い:で、研磨も実は三段階あるんですよ。荒ずり→精研→研磨、つまりざっくり→だいたい→びしっと
という感じですかね
初:ありましたね。なくなっちゃうってくらい研磨してた
荻:これは、どの段階でしたっけ?
初:研磨?
い:商品としてのレンズは増えているし、荻窪さんがさっき言ってたみたいにズームレンズとだと10枚とかレンズ必要なわけで、もちろんすべてのレンズは研磨するから、とにかく見渡す限りの研磨機
荻:ちなみに、みなさんが気になっていた40mmF1.4は、単焦点でレンズ16枚使ってます。。。。
い:16枚!
初:多い!
荻:12群16枚!←今調べた
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い:単焦点なのに、、、
初:群てことは、レンズを重ねてるてことですか
い:はい、つまり例のアレですよ
初:一滴の接着剤のあれ!
荻:アレですね。左右の手にレンズをもってる
二枚のレンズを樹脂で接着!接合レンズ!!手作業なのか!!!!#レンズ沼 #sigma #audiA8 pic.twitter.com/6Tortt13XR
— 松嶋初音😇xǝunsʇɐɥ (@HATSUNEXJAPAN) October 31, 2018
初:オレンジのが接着剤、ピコって出る
荻:手作業だったんですねえ
い:接着剤で2枚のレンズを手作業で貼り合わせてるんです。正直、意味がわからない(笑)
初:何故そこ手なんだろう(笑)、機械の方が精巧な感じするのに
荻:あるいは、多品種すぎて機械だと対応が難しい?
い:まだ手の方が早いんでしょうね
荻:熟練した人が手でやった方が精度がでるのかしら
い:そんな熟練がいるのが「カシメ課」。これもカシメ、こっちのカシメは熱ですね。「熱でかしめてます」って説明してもらったんですが、あんまりよくわかってなかったです(笑)
初:カシメ課!!シメシメ!!締め締め!!かしめ!!!
い:初音さん、なんかすごい盛り上がってましたよね、カシメ課
初:名前可愛くて、カシメって語呂も好き、語感が良い。カシメシメシメ!!!
い:気持ちはわかります(笑)
荻:カシメっていいですよねえ
初:あんまり言わないですよね、かしめるって
い:どこにおつとめですか?、SIGMAのカシメ課ですって言いたい(笑)
初:???ってなりそう(笑)
い:「え?なにをしているんですか?」「かしめてます」禅問答だ(笑)
初:素敵過ぎる
荻:「ふたりの仲をかしめます」とか
初:社内結婚して言われたい!!カシメ課の人にスピーチで言ってもらいたい!!
荻:(笑)
初:はあ……カシメ課……好き……
荻:「我々がふたりの仲をかしめました」とカシメ課がいうのですね
い:しかし、かしめるってなんですかね。日常会話ではないですよね(笑)
初:使わない……!!日常で使わないっっ
い:でも、知ってる言葉でした。どこで覚えたんだろうか
荻:たしかに「そこ、かしめといて」とか聞いたことあるきはします
い:あるんですよ
初:わかる、なんでだろ
い:とにかくわれわれ、カシメられたレンズを日々使っているわけです
初:ですね!
い:1枚のレンズではカメラ用のレンズにはなっていなくて、カシメて組み合わせていくことでレンズになっていくわけです。知らなかった人はこの機会にご記憶ください。
荻:おお。なんか一気にまとまった
初:よろしくお願いします
い:で、工場見学としてはここまでで、最後はショールームでした
初:楽しかったなあショールーム!!!
荻:めちゃ懐かしいレンズも並んでました
初:エントランスにあるから到着してすぐテンション上がったけど、お預けされてたコーナー!
初:錚々たるラインナップ
荻:レンズデザインの変遷を見るのも面白かった
初:作る工程を見た後だったから余計に感慨深くなりましまね。工夫が凝らされてるんだなって
初:きょだい!
い:現行レンズとの違いもこうしてならぶと一目瞭然
荻:古いレンズの無骨さも捨てがたいけど、今のレンズはカッコいい
初:デザインかっこいいなあ。家にこうして並べたい
い:シネレンズとか超かっこよかった
初:レンズの周りに書いてある表記とかも普通と違ってかっこよかったですよね
い:そうそう、そこそこ。そしてdp
初:きたぁ。いつみても頭おかしくて良いですね
い:このレンズ沼連載のきっかけ、実はdpのせいとも言えます
荻:ん?
初:おっ
い:もともと初音さんが写真好きってのは、知ってたんですが
初:てへへ
い:dp買ったって聞いて、こいつはホンモノだなと思ったのです(笑)
初:見極められた!(笑)
荻:ああ、それはホンモノの人だ。。。
い:ホンモノの沼の人
初:ヨドバシの人にも笑われたなあ。ほんとに買うんですか?と聞かれた
い:ヨドバシひどい(笑)。で、そのヨドバシさんがこんなインタビューを公開しています